歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2018年08月10日 (金)

ひみこの歯がいーぜ!

みなさんは、「ひみこの歯がいーぜ」という標語を聞いたことはありますか?これは、8020運動を達成するためには、しっかりと噛むことが大切であることを強調するためにつくられた標語です。今回は、噛むことの大切さについて解説していきます。

弥生時代の人たちは現代人よりもよく噛んでいた?

弥生時代の人たちは現代人よりもよく噛んでいた?

弥生時代の人たちは、現代人よりも何倍も噛む回数が多かったと考えられています。現代の食事はファストフード化が進み、あまり歯ごたえのないものが多くなりました。そのためあまり噛まずに飲み込める食事が増え、早食いの人も増えています。しかし、しっかりよく噛んで食べることにはたくさんの良い効果があります。

ひみこの歯がいーぜとは?

ひみこの歯がいーぜとは?

噛むことの8大効果を標語にしたのが、「ひみこの歯がいーぜ」です。

①“ひ” 肥満を防ぐ
よく噛んで食事をすることは、ダイエットに効果的です。よく噛むことによって、脳にある満腹中枢が刺激されます。そのため少ない量でもお腹いっぱいに感じます。逆に言うと、ほとんど噛まずに食べるひとは満腹中枢があまり刺激されないため、食べすぎてしまう傾向にあります。

②“み” 味覚の発達
よく噛むことによって、食材本来の味を楽しむことができます。できるだけ薄味にして、食材本来の味を感じることができるようにしましょう。

③“こ” 言葉の発音がはっきり
よく噛むと、あごの成長を促すため、歯並びが良くなります。またお口の周りの筋肉を鍛えることもできるため、滑舌が良くなったり、顔の表情も豊かになります。

④“の” 脳の発達
よく噛むと、脳細胞を刺激することができます。お口を開けたり閉じたりすることにより、脳に十分な酸素と栄養を送ることができるからです。認知症の予防にもつながっていきます。

⑤“は” 歯の病気を防ぐ
よく噛むと、唾液の分泌量が増えます。唾液には自浄作用や殺菌作用があるため、むし歯や歯周病から守ってくれます。

⑥“が” がんを防ぐ
唾液の中に含まれる酵素には、発がん物質の発がん性を消す効果があります。しかし、その効果が発揮されるには、食物が30秒以上唾液と混ざる必要があります。そのため、よく噛んで食べるなら、がん予防に効果があるのです。

⑦“い” 胃腸の働きを促進する
よく噛むことによって、消化酵素が多く分泌されます。そのため、胃腸の働きが活発になります。

⑧“ぜ” 全身の体力向上と全力投球
ひとは力を入れるとき、ぐっと歯を食いしばります。普段からよく噛むことによって、力が出て、日常生活への自信へとつながります。

このように、よく噛んで食べることには多くの益があります。忙しく生活していても、食事の時間はゆっくりと取るように心がけましょう。

たばこと歯周病の関係について

むかしから、「たばこは百害あって一利なし」といわれています。たばこはがんの原因になるなどの悪い影響がありますが、口腔内にも悪い影響を与えます。今回は、タバコと歯周病の関係について解説していきます。

たばこが歯周病を悪化させる理由

たばこが歯周病を悪化させる理由

たばこが出す煙の中には、数千もの化学物質が含まれます。そのうちの200~300は発ガン性物質などの有害物質です。
一方、歯周病の直接の原因はお口の中のプラーク(細菌の塊で歯垢とも呼ばれる)です。歯磨きがきちんとできていないと、お口の中の細菌が食べかすをエサにして繁殖していきます。そのときに出される毒素によって、歯を支える周りの骨が溶かされていくのが歯周病です。
たばこを吸う人は、吸わない人と比べて3倍も歯周病になりやすいと言われています。それには、以下の理由が考えられます。

①たばこの中に含まれるニコチンが血管を収縮させてしまい、歯肉に十分な酸素や栄養が行き渡らない

②歯肉の抵抗力が弱くなり、修復能力も低下する

③歯と歯肉の境目の溝(ポケット)内の酸素が不足するため、歯周病菌が繁殖しやすい環境になる

④唾液が低下するため、歯周病菌が繁殖しやすくなる

たばこを吸うと、歯周病になりやすいです。また通常歯周病になると歯を磨いたときに出血するなどの自覚症状があるため、早めに歯科医院での治療を受ける方が多いですが、たばこを吸っていると血管が収縮するため、出血しにくくなります。そのため歯周病になっていることに気づきにくく、気づいたときには重症化していることが多いのです。

次世代たばこは歯周病に影響を与える?

次世代たばこは歯周病に影響を与える?

近年、タールの含有量が少ない次世代たばこを吸う方が増えています。タールの含有量が少ないため、身体への害が紙タバコよりも少なくなり、また歯への着色も少なくなります。歯にヤニがつくと、表面がザラザラするためプラークや歯石が付きやすくなり、歯周病を悪化させる可能性が高くなります。逆に、着色が少なくなるとそのリスクも少なくなります。しかし、やはり次世代たばこにはニコチンが含まれており、歯周病を悪化させる可能性が十分あります。そのため、1番良いのは禁煙を心がけることです。いきなりは難しいと思いますが、徐々に本数を減らしたり、電子タバコに変えながら禁煙を目指しましょう。
また、タバコを吸っている方は、吸っていない方と比べて歯周病になりやすいということをよく銘記し、定期的に歯科医院でクリーニングしてもらいましょう。

顎関節症の原因と対処法について

口を開けると痛みを感じたり、「カクッ」というような音がなったことがありませんか?それは”顎関節症”かもしれません。顎関節症は2人に1人はなった経験があると言われるほど、日本人のなりやすい病気です。今回は顎関節症の原因やその対処法について解説していきます。

顎関節症によくある症状

顎関節症によくある症状

耳の穴から1cmほど前を指で触ると、少しくぼんだ場所があります。口を開けたり閉じたりすると、このくぼみが動くのがわかると思います。ここが顎関節です。ここには、関節、筋肉そして神経が交差しており、下の顎の骨を支えているところでもあります。この顎関節がスムーズに動くことによって、口の開け閉めや、会話、また咀嚼を行うことができます。
しかし顎関節症になると、これらの動作をうまく行うことができません。顎関節症には主に、以下のような症状があります。

①口を開けると「カクッ」、「ジャリ」といった音がする
正常な場合、口を開けても顎関節から音はありません。しかし顎関節症になると、不快な音があります。

②口を大きく開けられない
通常であれば、指を3本縦に並べた状態で入れることができるほど、口を開けることができます。顎関節症になると、口を大きく開けることができなくなり、場合によっては1cmも開けられないこともあります。

③口を開けると痛みがある
顎関節症になると、口を開けるときに痛みがあります。そのため、硬いものを噛むことが困難になります。

④口が上下、また左右にスムーズに動かない
関節がスムーズに動かないため、口の開け閉めがスムーズに行きません。場合によっては、あごが外れやすくなります。

⑤頭痛や肩こり
顎関節症は、お口の中だけに症状が出るとは限りません。関節のズレは、カラダのズレへとつながっていきます。そのため、顎関節症が原因となって頭痛、肩こり、腰痛などのカラダ全体に症状が現れることもあります。

顎関節症の原因とは?

顎関節症の原因とは?

顎関節症は程度の差はありますが、2人に1人は経験があると言われるほど、多くの人が経験しています。では、どのようなことが原因となるのでしょうか?

①急激なストレス
カラダに急激にストレスがかかると、筋肉が緊張して硬くなります。それは顎関節の周囲の筋肉も、例外ではありません。関節の周りの筋肉が硬くなることで関節の動きが悪くなり、顎関節症が起きます。

②歯ぎしり、食いしばり
寝ている間に歯ぎしりしていると、体重以上の力が歯や、あごにかかります。顎関節への負担が多くなるため、顎関節症が起きやすくなります。また日中であっても食いしばりのくせがある方にも、同じことが言えます。

③片側で噛む癖がある
いつも右側、あるいは左側で噛むくせのある方は、あごの片側ばかりに負担がかかるため、顎関節症になりやすいです。

④噛みあわせが悪い
歯並びが悪かったり、合っていない詰め物がお口の中にあると、噛みあわせがズレてしまいます。噛みあわせが悪いと顎関節に負担がかかります。

⑤頬杖、横向き寝、うつぶせ寝
顎関節症は、普段の生活でのクセが原因となることもあります。例えばいつも頬杖をついていると、あごに負担がかかります。また、寝るときの姿勢も影響します。うつぶせ寝や、いつも同じ側を下にして横に向いて寝ることも、負担を増やします。

⑥長時間のスマホの使用
スマホを使うとき、大抵の場合は首が下に傾ける姿勢になります。1日に何時間ものその姿勢でいると、あごの筋肉や関節にも影響を与えます。

顎関節症の対処法

①マウスピースを使用する
顎関節症の症状が強い場合、歯科医院でマウスピースを作製してもらい、それをはめる必要があります。マウスピースを使用すると、噛みあわせの位置が高くなります。そのため筋肉への負担を軽減させることができます。また、寝ている間に歯ぎしりをしていても、あごへの負担を軽減させることができます。

②固いものを噛まない
顎関節症の症状が出ている場合は、あごをなるべく休めましょう。あごに負担のかかる固い食べ物は避けましょう。

③くせをなおす
頬杖している方は、意識してやめましょう。またできるだけ、仰向けに寝ることを心がけましょう。いつも片側ばかりで噛むくせのある方は、なるべく両方の歯で食事するようにしましょう。

④噛みあわせの治療
噛みあわせが悪いために顎関節症になっている場合は、歯科医院で噛みあわせを調整し、正しい位置に戻してもらいましょう。

⑤できるだけストレスを溜めない
ストレスは顎関節症を悪化させる原因となります。リラックスできる時間をとったり、十分な睡眠時間を取りましょう。

顎関節症は症状が軽い場合は、自然と治まっていくケースも多いです。症状が出ているときは、無理に大きな口を開けたりせず、安静にしていましょう。あくびをするときなど、普段どおり大きな口を開けないように、注意してください。また、いつもより少し柔らかく煮込むなどして、あごへの負担が少ない食事を心がけましょう。

歯磨きをするときのポイント

みなさんは歯磨きを1日に何回されますか?2回の人や、毎食後磨く人、逆に1回しか磨かない人もおられるかもしれません。自分では上手に磨いているつもりでも、歯科医院に行くと磨き残しがあるとあると言われたことがあるかもしれません。今回は、歯磨きをするときのポイントについて解説していきます。

お口の中で特に汚れやすい場所は3つある

お口の中で特に汚れやすい場所は3つある

私たちのお口の中には、毎日食べ物や飲み物が運ばれてきます。そのため、歯磨きをしていないと、どんどんと食べ物のカスがたまっていったり、それをエサにしてむし歯菌や歯周病菌が増殖していきます。もちろんすべての歯を磨く必要がありますが、特に注意してほしい場所が3つあります。

①歯の噛みあわせの溝
奥歯を鏡で見てみると、噛みあわせの溝が見えす。この溝は深く、また複雑な形をしているため、しっかりと歯ブラシがあたっていなければ、汚れが溜まりやすくなります。ここからむし歯ができやすいのです。

②歯と歯の間
実は、歯ブラシではを磨いても汚れの60~70%しか取れないと言われています。歯と歯の間は歯磨きで磨けないからです。そのため、歯と歯の間を磨くためには、毎日デンタルフロスや、歯間ブラシの使用が必須になります。

③歯と歯茎の境目
歯と歯茎の境目には“ポケット”という溝があります。ここをよくお掃除していないと、歯茎が炎症を起こして、歯肉炎、さらには歯周病が進んでしまいます。

特にこの不潔になりやすい3つの場所をきれいにすることが、歯磨きの技術を向上させるポイントです。

歯磨きをするときの気をつけてほしいこと

歯磨きをするときの気をつけてほしいこと

歯を磨く時には、いくつかの注意点があります。

①ブラッシング圧
理想的なブラッシング圧は150~200g程度です。一度計量器に歯ブラシを当てて、どれくらいの圧力か確認してみましょう。

②歯ブラシの交換時期
歯ブラシの交換時期は、基本的に1ヶ月に一度です。しかし、毛先が開いてしまっている歯ブラシでは汚れを落とすことはできません。毛先が開いたら、1ヶ月経っていなくても交換しましょう。そして、ブラッシング圧をもう少し弱くしましょう。

③1本ずつ丁寧に磨く
歯を磨く時は何本かまとめて磨くのではなく、1本ずつ丁寧に磨きましょう。

④夜は特に念入りに磨く
寝ている間は菌がお口の中で繁殖します。そのため、夜は時間をかけて磨き、なるべく菌を繁殖させないようにしましょう。

歯科医院で行う麻酔について

みなさんは、歯医者さんで麻酔をされた経験はありますか?むし歯の治療や、歯周病の治療、抜歯のときやインプラントを行うときなどに、麻酔は使用されます。しかし、麻酔をしたときにはいくつかの注意してほしいポイントがあります。今回は歯科で使用される麻酔の種類と、そのポイントについて解説していきます。

歯科で行われる局所麻酔は3種類ある

歯科で行われる局所麻酔は3種類ある

麻酔には、大きく分けて「局所麻酔」と、「全身麻酔」があります。基本的に、一般的な歯科で使われる麻酔は、局所麻酔です。局所麻酔の方法には、以下の3種類あります。

①表面麻酔法
表面麻酔とは、歯茎の感覚を麻痺させる麻酔です。麻酔と聞くと注射をイメージされると思いますが、この表面麻酔はゲル状のもので、綿に麻酔剤をつけてから歯茎のところに塗り、そのまま数分放置します。徐々に麻酔の影響で歯茎の感覚が麻痺します。注射をする前に表面麻酔をすると、「チクッ」とする痛みを和らげることができますし、乳歯の抜歯のときなどにこの麻酔が使われることがあります。麻酔の持続時間は短く、10分ほどで効果は切れます。

②浸潤麻酔法
浸潤麻酔とは、一般的に歯科医院で行われる麻酔の方法です。歯茎の部分に注射針を刺して、徐々に歯に麻酔を効かせていきます。最近では極細の針を使用したり、人肌程度に温めた麻酔液の使用、さらには電動式の麻酔器の使用により、昔のような麻酔時の痛みはなくなってきています。麻酔の持続時間は、麻酔液の注入量によって異なりますが、1~3時間程度です。

③伝達麻酔法
下の歯の奥歯は、浸潤麻酔をしても麻酔の効きが悪いことがあります。そのため、浸潤麻酔を併用して伝達麻酔をすることがあります。伝達麻酔とは、脳と下顎を結ぶ神経に麻酔をする方法です。舌や唇など広範囲に麻酔が効きます。そのため、麻酔の持続時間も長く、3~6時間ほどです。

麻酔後の注意点

麻酔後の注意点

①麻酔が効いている間は、食事をしない
麻酔が効いていると、感覚が麻痺しています。そのため麻酔がまだ効いている間に食事をすると、誤ってほっぺたや舌を思いっきり噛んでしまうことがあります。麻酔が覚めてから痛い思いをしないように、食事は控えましょう。

②熱いものを控える
①と同じ理由ですが、麻痺しているためやけどをしても気づきません。麻酔がさめるまでは熱いお茶など飲まないようにしましょう。

③患部を指や舌で触らない
麻酔した部分が気になって、ついつい触ってしまいたくなるかもしれませんが、感染を起こす原因になるため、触らないようにしましょう。

以上の注意点を守りましょう。また、いつもお薬を飲んでいる方は、必ず麻酔の前に歯科医師に申告しましょう。

8020運動を達成するために今からできること

「8020運動」についてお聞きになったことがありますか?誰でもいつまでも健康に、長生きしたいものですが、それを可能にするために歯はとても重要な役割を果たします。今回は、8020運動の目的や、その目標を達成するために今からできることについて解説していきます。

8020運動とはどのような運動?

8020運動とはどのような運動?

8020運動とは、「80歳になっても20本の自分の歯を残そう」ということを目標にした運動です。今から30年前の平成元年に、厚生労働省と歯科医師会が共同して推奨するようになりました。
 なぜ20本という目安になったのでしょうか?私たちのお口には、基本的に28本の歯があります。親知らずがある方は最大で32本です。20本という本数が目標として掲げられたのは、20本あるならばほとんどの食材を自分の歯でしっかりと噛むことができるからです。

現在の8020の達成率は51.2%

2016年に行われた歯科疾患実態調査によると、この8020を達成している方は、
50.2%でした。これは過去最高の数値で、2人に1人以上が達成していることがわかりました。運動を開始した平成元年の達成率はわずか7%だったことを考えると、大きな進歩と言えます。しかし、”平均残存歯数”つまり、80歳の方の残っている歯の平均本数は、約17本でした。8020は50%以上の方が達成しており、その数は増加傾向にありますが、高齢者の数も昔と比べて増えているため、8020を達成していない方が増えているのも事実です。そのため8020をもっと多くの方が達成するためには、まだまだ改善の余地があるのです。

8020を達成するためにいまからできること

8020を達成するためにいまからできること
では、8020を達成するために、いまからどのようなことを心がければいいのでしょうか?

①毎日しっかりと歯磨きをする
歯を失う原因の1位は歯周病、そして2位はむし歯です。どちらもしっかりと歯磨きをすることによって、予防することができます。毎食後歯磨きをすることを心がけましょう。もし外出先で磨けないというときは、うがいをするだけでもしましょう。また、夜寝る前は時間をかけてしっかりと磨いてください。なぜなら、寝ている間は唾液の量が少なくなるため、お口の中の菌数が増えてしまうからです。そのため寝る前はできるだけていねいに磨くといいのです。また、朝起きてかも歯磨きをしましょう。起床時のお口の中は1日のうちで1番不潔だからです。朝ごはんや、お水を飲む前に歯を磨きましょう。

②デンタルフロス、歯間ブラシを使用する
歯ブラシではを磨いても、汚れの60%しか取れないと言われています。歯と歯の間は歯ブラシでは磨くことができないため、ここを磨かないといつまでも汚れが残ってしまいます。歯周病も、むし歯も歯と歯の間からなりやすいのはそのためです。ですから、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することは絶対不可欠なのです。1日1回夜だけでもいいので、歯と歯の間をお掃除しましょう。可能であれば、毎食後使うようにしましょう。

③定期的に歯科医院でクリーニングしてもらう
どんなに一生懸命磨いていても、磨き残しはできてしまいます。そのため、定期的に歯科医師や歯科衛生士であるプロの方に専用の機械でお掃除してもらいましょう。歯の表面だけでなく、歯と歯の間、さらには歯と歯ぐきの境目にあるポケットの中など、普段自分だけでは磨くことのできないところまで徹底的にお掃除してもらえます。2~3ヶ月に一度のペースで、クリーニングしてもらいましょう。

④ブラッシング指導を受ける
自分では磨けていると思っていても、苦手な部分はどなたにもあります。歯科衛生士からブラッシング指導を受けて、歯磨きの技術を向上させましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシなどの正しい使い方も指導してもらいましょう。

⑤唾液の分泌量を増やす
唾液の分泌量が少ないと、お口の中が乾燥するため、むし歯や歯周病になりやすくなります。逆に言うと、唾液の量が多いとむし歯・歯周病を予防することができます。唾液腺マッサージをしたり、前歯の表側を舌で右に10回、左に10回動かす運動をして、唾液の量を増やしましょう。

⑥治療が始まったら最後まで通う
むし歯や、歯周病の治療が始まったなら、必ず最後まで通いましょう。途中で治療を中断してしまうと、歯を失う危険が高くなります。必ず最後まで通いましょう。また、③と重なりますが、痛いときだけ歯科医院に行くのではなく、何も症状がなくても歯科医院で定期検診してもらいましょう。

まとめ

8020運動は50%以上の方が達成しています。達成率をさらに伸ばすためには、いまから努力しなければいけません。以下のことを試しましょう。
①丁寧に歯磨きする
②歯と歯の間を清掃する
③定期的にクリーニングしてもらう
④ブラッシング指導を受ける
⑤唾液量を増やす
⑥治療は最後まで通う
8020達成を目指して、ぜひいまから行っていきましょう。

歯周病のセルフチェックと歯科医院での治療方法

歯周病。30代以上の5人に4人は歯周病にかかっていると言われています。実は世界で一番患者数の多い感染症として、ギネスブックにも記録されています。時代や人種を問わず、多くの人が悩まされる感染症なのです。他人ごととは思わず、常にご自身でもチェックしていく必要があります。今回は歯周病のセルフチェックの方法と、歯科医院での治療方法について解説していきます。

歯周病とは

歯周病とは

歯周病とは、歯周病菌によって歯の周りの歯周組織が炎症する、感染症のことです。歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目の溝をポケットと言いますが、そこがよく磨かれていないと、そこにプラーク(細菌の塊)が溜まっていきます。このプラークはさまざまな菌で構成されますが、その中にいくつかの歯周病菌があり、それらは繁殖する上で毒素を出していきます。その毒素によってはじめは歯ぐきが炎症を起こします。これが「歯肉炎」という状態です。
そのままその炎症を放置すると、徐々に歯を支えている周りの歯槽骨を溶かしていきます。歯槽骨が少なくなれば少なくなるほど、歯を支えきれなくなるため。歯がグラグラしていきます。最終的には自然と抜けてしまうこともあります。歯周病の直接的な原因は清掃不良なので、若い人でもなる可能性はあります。

歯周病のセルフチェック

以下の項目に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。
・歯を磨くと出血する
・朝起きた時に、口の中がネバネバする
・口臭がきつい
・歯ぐきが赤く腫れている
・歯ぐきから膿が出る
・前と比べて歯が伸びたように見える
・冷たいものがしみるようになった
・歯と歯の間にものが挟まりやすくなった
・固いものを噛みづらくなった
・歯がぐらぐらする
・何年も歯科医院に行っていない
以上の項目に当てはまる方は、歯周病の可能性があります。もちろんそうでない別の原因の場合もありますが、当てはまる方は歯科医院で専門家による検査を受けましょう。

歯周病の進行度

歯周病の進行度
歯周病は進行度によって分けられます。

①初期の歯周病
この時は歯ぐきに炎症が見られますが、まだ歯槽骨が溶かさるほど進行してはいません。歯周病の検査をすると、歯ぐきからの出血が認められます。また歯周ポケットの深さも2~3mm程度です。

②中程度の歯周病
歯周病菌による炎症が歯ぐきだけでなく、歯槽骨にまで影響を与えている状況です。そのためレントゲンを撮ると、歯槽骨が水平的に減っているのが見て取れます。歯が少しグラグラしてくるため、固いものなどを噛むと痛みを感じることがあります。歯周ポケットも3~5mm程度まで深くなります。歯周病の検査で歯ぐきからの出血が認められます。ご自身では気づかないかもしれませんが、家族や周りの方から指摘されるほどの口臭があるかもしれません。

③重度の歯周病
歯周病菌により、歯周組織がかなりの程度破壊されている状態です。レントゲンを撮ると、歯槽骨がかなり減っているのがわかります。歯の動揺は強く、歯が横に揺れるだけでなくたてにも沈み込むため、普通の食事が難しくなります。歯周病の検査をすると出血だけでなく、膿が認められることが多いです。歯周ポケットは5mm以上、10mm以上になることもあります。歯ぐきの腫れが強いため、歯ブラシで磨くことも痛くてできないかもしれません。強い口臭があります。

歯科医院での歯周治療

歯周病の治療のことを、歯科では「歯周治療」と呼びます。歯周治療は、歯周病の進行度に関わりなく行なわれる「歯周基本治療」や、進行度の高い歯周病に行なわれる「外科処置」があります。

①歯周基本治療
歯周病の原因は、「プラーク」とプラークが石灰化して石のように固くなった「歯石」です。この原因を取り除かなければ、歯ぐきの状態は回復しません。専用の機械で歯周ポケットの中に付着した歯石を落としていきます。歯石は一度できてしまうと、歯ブラシでは落とせません。そのため歯科医院で落としてもらう必要があります。
歯がグラグラしている場合は、かみ合わせを調整して弱い歯に負担がかからないように研磨します。
歯周病治療において、日々のご家庭でのケアはとても重要です。そのためブラッシング指導も行っていきます。

②外科処置
歯周病の進行度が高い場合、基本治療に加えて外科処置を行うことが多いです。例えば、麻酔をしてから歯ぐきを切開し、歯周ポケットの下の方に付着した歯石を落とす「フラップ手術」があります。ほかにも、歯周病菌によって溶かされてしまった歯槽骨を再生する手術などもあります。検査をし、その必要に応じてそれらの手術は行なわれていきます。

早めのケアを心がけましょう

歯周病は年齢に関わりなく、誰もがなる危険があります。「自分はまだ若いから大丈夫」とか、「毎日歯磨きしているから大丈夫」と過信することなく、定期的に歯科医院で検診を受けましょう。また、セルフチェックで引っかかった項目があるのなら、一度ご来院していただき、検査することをオススメします。早めのケアを心がけましょう。

歯を折ってしまったときの対処法、およびその後の治療方法

スポーツをしていたり、転んでしまったり、事故にあったりなどして歯を折ってしまったことがあるかもしれません。痛さと衝撃に動揺するのは無理もありません。歯を折ってしまった時、どのように対処したらいいのでしょうか?またその後歯科医院でどのような治療方法があるのでしょうか?わかりやすく解説していきます。

歯を折ってしまった時にしてほしいこと

歯を折ってしまった時にしてほしいこと

①欠片を探す
状態が良ければそのまま歯科用接着剤で着けることが可能な場合もあります。まずは欠片を探しましょう。

②根っこごと抜けた場合は、牛乳につけしましょう
ぶつけ方によっては、歯が根っこごと抜けてしまうことがあります。これを脱臼といいます。歯の根っこには、「歯根膜」という歯と歯槽骨(歯を支える周りの骨)をつなぐ膜があります。この歯根が乾燥してしまうと、歯を再び戻す(再植)ができなくなってしまうため、できれば生理食塩水に入れて乾燥を防ぎましょう。しかし、ほとんどの家庭には生理食塩水はないと思います。そこで牛乳で代用することも可能です。その際、できるだけ無脂肪牛乳を選ぶようにしてください。またポカリスエットなどを使うことも可能です。周りになにもない場合は、土などがついていたらさっと洗ってからお口の中に入れてください。その際、誤って飲み込まないようにだけ注意しましょう。

③痛みがあれば鎮痛剤を飲む
歯を折ってしまった場合、その衝撃で痛みが出ることがあります。また神経の部屋まで歯が欠けた場合、激痛が走ります。痛み止めを服用しましょう。

④出来るだけ早く歯科医院を受診する
欠けた歯を放置するのは危険です。たいして欠けていないと思ったとしても、出来るだけ早く歯科医院を受診しましょう。その際、欠けたり抜けてしまった歯を持参してください。

歯が欠けた時にしてはいけない注意点

①脱臼した歯をゴシゴシ洗わないようにしましょう
歯が抜けてしまった場合、土などの汚れを落とそうと水でゴシゴシ洗いたくなるかもしれません。しかしゴシゴシ洗うなら、歯根膜を傷つけてしまうため、再植することは不可能になります。注意しましょう。

②患部を指や舌で触らないようにしましょう
気になってつい指や舌で患部を触りたくなるかもしれません。しかし、雑菌が入る原因になりますので、刺激しないようにしましょう。

③自分で歯を接着することは絶対にやめましょう
欠けた歯を、一般の接着剤で歯に着けることは絶対にやめましょう。

④放置するのはやめましょう
歯を折ってしまったところをそのまま放置するのは危険です。たとえ痛みがなかったとしても、出来るだけ早く歯科医院を受診するようにしましょう。

その後の治療方法

その後の治療方法
では歯を折ってしまった場合、その後どのような治療をすることが可能なのでしょうか。

①欠けた歯を歯科用接着剤で着ける
状態が良く、それほど大きく欠けていない場合、そのままつけることが可能な場合があります。しかしすべてつけられるというわけではないので、歯科医師に相談しましょう。

②レジンによる修復
欠けたところをコンポジットレジンというプラスチックで修復できる場合があります。

③ラミネートベニア
欠けてしまった歯の表面を一層削り、つけ爪のように薄いセラミックを貼り付ける方法です。適応とならない場合もありますので、歯科医師に相談しましょう。

④再植
歯が根っこごと抜けてしまい、かつその歯の状態が良い場合、その歯をまた元の位置に戻すことを再植といいます。その後両隣の歯と固定します。

⑤神経の治療
歯が折れて神経の部屋が露出した場合は、神経を抜いて消毒する治療を受ける必要があります。その後、土台を入れてクラウンという被せものをします。クラウンは保険適用クラウンと保険適応外のクラウン(セラミッククラウンなど)があります。保険適応のものも、適応外のものもクラウンにはいくつか種類があるので、よく歯科医師と相談してから決めましょう。

⑥抜歯
歯が折れてしまった時、最悪の場合抜かなければならないこともあります。とくに歯にたてに割れてしまい、それが根っこの方まで続く場合は抜歯します。抜歯した後は、部分入れ歯にしたり、ブリッジ、そしてインプラントなどのいくつかの治療方法があります。それぞれの治療方法にはメリット・デメリットがありますので、自分にあった治療方法を選択しましょう。

まとめ

転ぶなどしてはが折れてしまうと、慌ててしまうかもしれません。しかしまずは落ち着いて欠けてしまった歯を探しましょう。根っこごと抜けてしまった場合は、牛乳かポカリスエット、もしくはお口の中に含んで歯科医院に行きましょう。ゴシゴシ洗ったり、乾燥させたまま放置しないように注意してください。できるだけ早く受診するようにしてください。
 そして、その後の治療にはレジンによる修復や、再植、抜歯などさまざまです。欠けてしまった歯の状況によって選択できる治療が変わってきます。よくドクターと相談するようにしてください。その時の状況にあった対処をいたします。

歯ぎしりの原因と対処法

多くの方が、寝ている間に気づかず、歯ぎしりや、食いしばりを経験しています。歯ぎしり食いしばりは、自分自身の歯や顎に大きな負担をかけてしまいますし、周りの人の睡眠を妨害してしまうこともあります。今回は歯ぎしり、食いしばりが起きる原因や、その対処法について解説していきます。

歯ぎしりとは

歯ぎしりとは

歯ぎしりとは、無意識のうちに上下の歯をこすり合わせたり、ぐっと噛みしめることです。歯ぎしりには、3つのタイプがあります。

①グラインディング
グラインディングとは、上下の歯をぎりぎりとこすり合わせるタイプの歯ぎしりです。歯のこすれ合う音が出る、最も知られている歯ぎしりのタイプです。

②クレンチング
クレンチングとは、上下の歯を強く噛みしめる、いわゆる食いしばりです。音が出ないのが特徴のため、周りの人は気づきません。

③タッピング
クレンチングとは、上下の歯を強く噛みしめる、いわゆる食いしばりです。音が出ないのが特徴のため、周りの人は気づきません。

歯ぎしりの原因5つ

歯ぎしりの原因にはいくつか考えられていますが、主な原因として5つ取り上げます。

①ストレス
歯ぎしりの原因として真っ先にあげられるのが、ストレスです。ストレス社会の現代において、年齢に関わりなく誰もがストレスを感じます。私たちの体はストレスを感じると、それを発散しようとします。その発散方法のひとつに、歯ぎしりが考えられています。

②噛合わせのズレ
歯並びが悪かったり、いつも片側ばかりでご飯を食べていると、徐々に噛合わせ外れていきます。また歯の治療中や、抜歯後も噛合わせがズレることがあります。これらが原因となって歯ぎしりが引き起こされることがあります。

③過剰な喫煙・飲酒
近年の研究により、過剰な喫煙・飲酒は歯ぎしりと関係があることがわかってきました。アルコールやニコチンが歯ぎしりを引き起こすと考えられています。

④日常的な食いしばり
起きている時に食いしばる癖のある方は、寝ている間も食いしばりをする傾向にあります。

⑤逆流性食道炎
近年、逆流性食道がんの治療のために、胃酸分泌を抑える薬を飲み始めたら、歯ぎしりも収まったという症例があります。そのため、逆流性食道炎と歯ぎしりは関連があると考えられています。

歯ぎしりがもたらす悪影響

歯ぎしりがもたらす悪影響
歯ぎしりはねている間に起きるため、自分の体重よりも遥かに強い力が歯と顎にかかります。個人差はありますが、その力は100kg以上とも言われています。そのため歯ぎしりを放置していると、たくさんの悪影響が生じます。

①歯がかける、すり減る
毎日上下の歯がぎりぎりと擦り合わされると、歯も徐々にすり減っていきます。歯の表面のエナメル質は、体の中で一番硬い組織ですが、体重以上の力がかかると、割れたり、欠けたりしてしまいます。

②顎関節症
強い力が顎にかかり続けると、顎関節症を引き起こされることがあります。口を開けづらくなったり、開けようとすると痛みを伴うことがあります。

③詰め物が外れやすくなる
強い圧力が歯に加わると、詰め物が外れてしまったり、セラミック等であれば割れてしまうことがあります。またインプラントにも悪影響を及ぼします。

④歯周病の悪化
む歯周病で歯を支える周りの骨が少なくなったところに、強い力が何時間も加わると、さらに骨は減少していきます。そのため歯ぎしりのある方はそうでない方と比べて、歯周病の悪化スピードが早くなります。

⑤頭痛や肩こり
歯ぎしりはお口の中だけに影響を与えるだけではありません。歯ぎしりをすることによって、首や肩、頭の筋肉が固くなるため、痛みを感じやすくなります。

歯ぎしりの対処法

歯ぎしりの治療法や、対処法にはどんなものがあるでしょうか。

①マウスピース治療
自分専用のマウスピースを就寝時につけることにより、歯や顎への負担を減らすことができます。歯科医院でマウスピースを作製してもらいます。歯ぎしりが強い場合、マウスピースに穴が空くことがあります。市販されているマウスピースは、使い方を間違えると噛合わせをずらしてしまう原因になりかねません。歯科医院で自分にあったマウスピースを作成しましょう。

②噛み合わせの治療
むし歯の治療中はお口の中の噛合わせがズレてしまうことがあります。たとえば、詰め物を入れた時に少しまだ高いかなと感じても、遠慮してそのままにしてしまう方がいらっしゃいます。このちょっとした噛合わせのズレが歯ぎしりにつながることがあるため、咬合調整(噛合わせの調整)をしてもらいましょう。

③矯正治療
噛合わせのズレが歯並びの悪さから来ている場合、矯正治療をすることがあります。きれいな歯列、正常な噛合わせの位置に戻していきます。

④ストレスを発散させる
歯ぎしりの主な原因はストレスです。できるだけストレスを溜めない生活を心がけましょう。忙しくても、睡眠の時間を十分にとったり、定期的な運動をすることは、ストレス軽減に役立ちます。

歯ぎしりを放置することは危険です。適切な処置をして、歯や顎、また全身にかかる負担を減らしましょう。

6歳臼歯を守る方法について

6歳臼歯という言葉を聞いたことはありますか?6歳臼歯は、一生の間使っていかなければならない歯ですが、多くの方がむし歯にしてしまいます。今回は、6歳臼歯をむし歯や、他のトラブルから守るための方法について解説していきます。

6歳臼歯とは

6歳臼歯とは

6歳臼歯とは、その名の通り、6歳ごろに生えてくる歯で、多くの子どもの場合一番最初の大人の歯です。第一大臼歯とも言います。1番奥の乳歯のさらに後ろから歯ぐきを突き破って生えてきます。この6歳臼歯は永久歯の中でも特に重要な役割を果たします。上下左右の6歳臼歯で噛む力の85%を担うと言われているほど、一番強い歯です。また、6歳臼歯は一番はじめに生えてくる奥歯の永久歯ため、上下の噛み合わせの位置を決める働きもします。とても重要な歯なのです。

6歳臼歯によく起きるトラブル4つ

6歳臼歯はとても重要な歯ではありますが、同時にトラブルに見舞われやすい歯でもあります。例えば、以下のトラブルが起きることがあります。

①むし歯
6歳臼歯をむし歯にしてしまう子は多いです。一番奥に生えてくるため気付かず、磨きそびれてしまうことがあります。また生えたての歯は、歯ぐきがまだ半分かぶっていたり、手前の乳歯との高さが異なるため、磨きづらくむし歯にしてしまうことがあります。加えて、乳歯と比べると噛み合わせの溝が深く、複雑なため、汚れが残りやすいことも、原因となります。

②歯ぐきの腫れ
6歳臼歯は、歯ぐきを突き破って生えてきます。完全に歯ぐきから出るまでは歯と歯ぐきの境に食べ物のカスが溜まり、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、歯ぐきが炎症を起こして腫れたり、痛みが出ることがあります。

③噛むと痛い
上記のように歯ぐきが腫れると、噛んだ時に腫れた歯ぐきに歯が当たって、痛みが生じることがあります。

④6歳臼歯が乳歯に引っかかって出てこない
6歳臼歯が斜めに生えてくると、手前の乳歯に引っかかってしまい、生えてこれなくなることがあります。

6歳臼歯をトラブルから守る方法

6歳臼歯をトラブルから守る方法

①ていねいに磨く
6歳臼歯をむし歯や歯ぐきの腫れから守るのに一番大切なことは、毎日の歯磨きです。6歳臼歯を磨く際は、まず歯ブラシを奥まで持っていってから、頬側に歯ブラシの持ち手をずらします。斜めの角度から歯ブラシを当てることにより、たとえ手前の乳歯との高さが異なっていても、6歳臼歯を磨くことができます。また、歯ぐきがまだかぶっているときは、タフトブラシを活用しましょう。タフトブラシとは、毛先が円錐形、もしくは三角錐になっている小さな歯ブラシです。細かいところに届きやすく、歯ブラシでは磨けない歯と歯ぐきの境目を磨くことができます。

②毎晩の仕上げ磨き
6歳前後の子どもは、まだ自分で歯をしっかりと磨くことができません。そのため、1日1回、できれば夜に大人の方が磨くようにしましょう。お子さんを膝の上に寝かせて、お口の中をよく覗き込みながら、6歳臼歯にしっかりと歯ブラシが当たっていることを確認して磨くようにしてください。

③フッ化物応用
ご自宅で簡単にフッ素を使用する方法は、フッ素配合の歯磨き剤を使用することです。できるなら発泡剤の入っていないジェルタイプのフッ素入り歯磨き剤を使用しましょう。500~1000ppmのフッ素濃度の歯磨き剤を使用すると効果的です。
また、年に2回は歯科医院でのフッ化物塗布をしてもらいましょう。歯科医院で使用されているフッ素は市販されているものよりも高濃度のため、よりむし歯予防に効果的です。生えてきたばかりの歯はまだ弱いため、その時期にフッ化物塗布をすると、より効果を期待できます。

④シーラント
シーラントとは、歯科医院で6歳臼歯の噛合わせの溝をプラスチックで埋める予防処置です。6歳臼歯の溝はとても深く、また複雑なため、食べ物が残りやすく、磨き残しやすいです。これが原因となってむし歯になってしまいます。シーラントをするなら、溝が埋められるため、食べ物が残る心配はありませんし、歯磨きもしやすくなります。

⑤定期的な歯科検診
気付かない間にむし歯になっていたり、その他のトラブルがお口の中で起きていることがあります。そのため、3ヶ月に1度、もしくはそれよりも早い頻度でお口の中を検診してもらったり、クリーニングしてもらいましょう。そしてその時に、歯科衛生士からブラッシング指導も受けるようにしましょう。

まとめ

6歳臼歯は奥に生えてくるため、磨きづらく、また噛合わせの溝が深い歯です。そのため歯ぐきが腫れたり、むし歯などのトラブルが起こりやすいです。6歳臼歯を守るために、以下のことを行いましょう。
・毎日の丁寧な歯磨き
・毎晩の仕上げ磨き
・フッ化物応用
・シーラント
・定期的な歯科検診
6歳臼歯は一生の間使っていかなければならない歯です。毎日のセルフケア、そして歯科医師、歯科衛生士と協力しながらお子さんの歯を守っていきましょう。
気になることがあれば、ぜひ遠慮なくご相談ください。

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