歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2016年07月1日 (金)

歯の生活習慣病・酸蝕症を予防しよう

1.私たちの周りはおいしいものであふれています

お店に行けばたくさんのお菓子や清涼飲料水が並んでいますし、人気のデザートや新しくオープンするお店、おとりよせの情報もひっきりなしに入ってきます。
それらのおいしい食べ物や飲み物が引き起こす酸蝕症という病気があります。
大人でも子供でも年齢を問わずだれもがなる可能性があります。
近年増加しつつある酸蝕症について知り、しっかり予防しましょう。

2.脱灰とは?

2.脱灰とは?

口の中の正常値は弱アルカリ性(ph6.8)ですが、口の中に食物が入ると急激に酸性になります。
口の中が酸性(ph5.4以下)になると歯のカルシウムやリンなどのミネラル成分が溶け出します。
この現象を脱灰といいます。
脱灰が起こると、溶けた歯を修復する再石灰化という現象が起こります。
これには唾液が深く関係しています。
唾液が酸を洗い流し、中和し、さらに脱灰によって失われたミネラル成分を補充してくれます。
再石灰化には個人差があり、唾液の量が多いほど能力が高いといわれています。
口の中は食事のたびに脱灰と再石灰化を繰り返しているのです。
このバランスが崩れ、脱灰が過剰に起こり歯が溶け続けることで酸蝕がおこります。
虫歯も酸によって歯が溶けることで起こりますが、酸蝕との違いは細菌が関係しているということ。
歯と歯の間や奥歯の溝などにプラークが溜まり、それをエサにミュータンス菌が出す酸により部分的に歯が溶けるのが虫歯です。
ところが飲食物は口の中全体に行き渡るので広範囲に症状がでるのが酸蝕の特徴です。

3.酸蝕によってどんな影響が起こるのでしょうか

前歯が酸によって溶かされると、白く濁ってみえたり、歯が黄ばんでみえたりします。
溶けて薄くなると先端部分が欠けやすくなります。
奥歯は歯が丸みを帯びたり、咬み合わせの部分が凹んだりします。
歯が溶ける脱灰を起こしている時に咬む衝撃で歯がすり減ったり、欠けたり、しみたりします。

4.酸蝕を起こしやすい食べ物や飲み物とは?

酸蝕を起こしやすい食べ物や飲み物

まずは飲み物です。
普段どういうものを口にしていますか?
炭酸飲料やスポーツドリンク、柑橘類のジュースはハイリスクです。
健康のために良かれと飲んでいる野菜ジュースや乳酸菌飲料、クエン酸飲料、お酢系飲料も飲み方や飲むタイミングに注意が必要です。
強い酸を毎日頻繁に摂取する習慣があると、歯が酸に晒される時間が長くなり酸蝕のリスクがたかまります。
お酒も例外ではありません。
チューハイや梅酒、ワインは酸性度が高いです。
日本酒、焼酎はチューハイ等に比べるとましですが、レモンをいれたり梅をいれたりすることで酸はきつくなります。

食べ物では、レモンやオレンジなどの柑橘類、梅干しや酢の物・酢漬けの食品、サラダのドレッシング等は注意が必要です。
酸蝕症を予防するポイントは、歯を長時間酸に晒さないこと。

酸性の飲み物を飲んだ後は、水やお茶などの中性のものを飲むことで酸をうすめることができます。
ストローを使って歯にふれないように飲んだり、食品の形状をカプセルに変更できないか検討してください。

酸で脱灰が起こっている直後はブラッシングは控えましょう。
物理的な力が加わることで進行が加速する場合があります。

歯がしみたり、欠けたりしてすでに症状がでている場合は治療が必要です。

欠けている部分がある場合は、欠損範囲が広がらないように修復を行います。
しみている場合は、食習慣を見直した上で知覚過敏用の歯磨剤の使用やしみ止めの薬剤をぬります。
それに加えて、フッ素やキシリトールを併用することも有効です。

5.フッ素とは?

フッ素は歯質を強化し、酸に溶けにくくします。
フッ素は自然界にある元素のひとつで、野菜や果物、魚介類や海藻に含まれています。
ですが、普段の食事で体に取り入れているフッ素だけでは予防に十分とは言えません。
そのため、歯科医院で行うフッ素紙面塗布や、家庭で使用できるフッ素配合歯磨剤や洗口液で補ってください。
市販品は低濃度のものもありますので、家庭で使用するフッ素は必ず濃度を確認してください。

6.キシリトールとは?

キシリトール

キシリトールは天然素材で果物や野菜の中に含まれています。
ガムなどに含まれているキシリトールは白樺などの木から抽出されています。
キシリトールがなぜ酸蝕症に有効なのかというと、キシリトールな口の中で酸をつくりません。
さらに、虫歯の原因となるミュータンス菌の活動を弱めてくれます。
キシリトール配合の商品はガムやタブレット、グミ等がありますが、一番おすすめなのはガムです。
ガムをかむことによって唾液がたくさん出てきます。
その唾液は口の中の酸を洗い流してくれるだけでなく、歯の再石灰化を促してくれます。
キシリトールも濃度が大切です。
歯科で販売されているものは100%のものがほとんどですが、市販されているものは濃度が低いです。
購入の際は濃度のなるべく高いもの、キシリトール以外の糖類が含まれていないものを選んでください。

7.さいごに

酸蝕症は食習慣だけでなく、病気が関係している場合もあります。
逆流性食道炎や反復性嘔吐は胃酸(ph1.0~2.0)の影響のより、歯の裏側がとかされます。

酸蝕症の原因となる酸性の飲食物はわたしたちのまわりにあふれています。
ペットボトルのジュースを持ち歩いてちょこちょこ飲んだり、アメやガムを一日に数回食べる習慣は知らないうちに歯をとかしています。
ジュースを水やお茶に、アメやガムをキシリトール100%のものに置き換えてみませんか?
食べてはいけないということではなく、大切なのは摂取頻度の軽減です。
正しい知識をもつことで酸蝕症のリスクは減らすことができます。
自分の食習慣を一度見直してみましょう。

予防歯科でお金を節約

1.患者側が予測しにくい治療費

歯医者に行こうと思った時に、治療費がいくらくらいかかるか不安に思ったことはありませんか?
今回の治療は手持ちのお金で足りるのか?
カードで支払うことができるのか?
全て治すのにかかる費用はどれくらいなのか?
痛みや不安を抱えている中で、お金の心配までしなくてはいけない。
歯医者に限らず、医療にかかる治療費は患者側が予測しにくいのが現状です。

2.実際に治療にかかる金額は?

実際に治療にかかる金額

日本には保険制度があり、加入していれば0~3割負担で治療を受けることができます。
保険治療は治療方法や材料が細かく決められていて、どこの歯医者でも安定した治療が受けられます。
同じ治療であれば費用は全国一律です。
保険治療のほかには、自費診療や自由診療と呼ばれるものがあります。
保険治療に定められている治療法や材料以外を使った治療です。
昨今、より良い治療方法や材料が次々と開発されてきています。
それらを使った治療を受ける場合は保険適応外となり、費用は全額自己負担になります。
保険治療と比べてかなり高額になります。
インプラント治療やホワイトニングなどが代表的です。
保険治療を選ぶか、保険外の治療を選ぶかは選択できます。
説明を受けたうえで納得した治療を選択してほしいです。
虫歯や歯周病は進行具合によって治療費が大きく変わってきます。
初期虫歯であれば治療費は1500円くらいですが、進行した虫歯の治療は数倍、場合によっては数十倍もの治療費がかかります。
通院回数も進行具合に比例して増えていきます。
しかも、1度虫歯を治しても詰め物の経年劣化は避けられないので、数年毎にやり替えが必要になります。
その度に、治療費がかかります。
今までに支払った治療費と費やした時間を考えると、どうでしょう?
虫歯や歯周病にさえならなければ、もっと有意義なことにお金と時間を使えたはずです。

3.では、予防にかかる金額は?

予防にかかる金額

では、虫歯や歯周病になる前に予防をしよう、という予防歯科を実践した場合の治療費はどれくらいかかるのか?
予防歯科の考えに共感していただいても、治療費が高くては続けられませんよね。
美容院やネイルサロンのように明確に伝えられたらよいのですが、予防歯科はそれぞれの状態によってオーダーメイドの治療のため、内容や歯の本数によって費用は変わってきます。
自分の場合はいくらくらいかかるのか、確認しておくのがベストです。
ここでは、大体の額をお伝えしたいと思います。
保険治療の場合は3割負担の方で3000円~4000円くらいでしょう。
レントゲンをとるとプラス1500円くらい。
PMTCは保険外の治療になるので、通う歯医者によって費用が違うので確認が必要です。

つまり、3ヶ月に1度通った場合12000円~16000円かかり、1年に1回レントゲンを撮ったとしても13500円~17500円です。
年間2万円もかからないということになります。
それでも、痛みもないのに通ってお金を払うのはもったいないと思う方もいるでしょう。
他のことにお金を使いたいと思うかもしれません。
ですが長い目で考えてみて下さい。
生涯医療費で比べると、予防歯科の効果が分かります。
生涯医療費とは、1人が生涯で必要となる医療費がどの程度かを推計したものです。
なんと、1人当たり2300万円だそうです。
このうち自己負担額は500万円近くになります。
予防歯科のために歯医者に定期的に通う人と通わない人の生涯医療費を調べた調査によると、予防歯科をしている人は、48歳までの総医療費は平均より高いものの、49歳を過ぎると平均を下回り、その後は差が広がっていくということでした。
49歳以降の差が広がっていくということは、歯の健康を守ることが他の病気の予防にも一役買っていると言えるでしょう。
予防歯科をした場合、自分の歯や健康を守れて、医療費も通院回数も最少に抑えられることになります。
歯が健康であれば絶対に他の病気にならないとはいえませんが、リスクは確実に下げられます。
予防歯科にかける費用と時間が将来の自分への投資になり、なおかつ費用は最少に抑えられるとしたら、すごくお得だとおもいませんか?

4.「○○しておけばよかった」の1位は?

「○○しておけばよかった」の1位は

ある雑誌に載っていたアンケートを紹介します。
仕事を定年退職された方1000人に聞いた、リタイヤ前にやっておくべきだった健康の後悔のランキングです。
1位 歯の定期検診を受ければよかった。
2位 体を鍛えておけばよかった。
3位 日頃からよく歩けばよかった。
以降は、たばこをやめればよかった、暴飲暴食を控えて健康に気を使った食事をすればよかった、なんでも相談できる医者を見つけておけばよかった、肌や頭髪の手入れをすればよかった等々。

健康の後悔の1位に歯の検診がランクインしたということは、それだけ歯の治療に苦労した人が多いということなのでしょう。
経験豊富な先輩方のアンケート結果には、重みを感じませんか?

道具や技術に進歩があるとはいえ、麻酔は痛いし、治療に使う機械の音は心地良いものではありません。
なによりお金と時間が奪われてしまいます。

私が出会った患者様で、総入れ歯の状態を改善するためにインプラント治療を受けられた方がいます。
上下に合計12本ものインプラントを埋入し、被せ物を作りました。
口元の印象は若返り、発音もしっかりとできるようになりました。
入れ歯の時にあったストレスはなくなり、食事の楽しみが増えたと喜んでもらえました。
ですが、その治療にかかった総額は高級外車が買えてしまうほどです。
期間は1年半にもおよびます。
治療をしたことで、その後の暮らしを豊かにできたのではないかと思っていますが、予防して歯を守れていれば、必要にならなかったかもしれない出費です。
この方も、若いころに歯を大切にしていればよかった、と後悔していました。
入れ歯からインプラントになり、QOL(生活の質)は上がったものの、やはり自分の歯に勝るものはありません。
家族には同じ後悔をさせたくないからと、お子さんやお孫さんの定期検診もすすめていました。

ちなみにお金と暮らしの後悔編では、
1位 もっと貯金しておけばよかった。
2位 いろんなことを勉強すればよかった。
3位 いろんなところに旅行すればよかった。

という結果でした。
予防歯科をして浮いたお金と時間で、お金と暮らしの後悔も減らせそうな気がしますね。

歯周病を治そう!

1.歯周病とは

歯周病は歯茎が腫れ、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
進行すると歯を失うことになります。
歯周病は日本人の歯を失う原因の第1位です。
歯周病の罹患率は年齢に比例して増加しますが、歯を失うことは高齢の方に限ったことではなく、30代~40代でも歯周病になって歯を失うことがあります。
「若いから大丈夫」とか「年だから仕方ない」というものではないのです。
誰にでも歯周病にかかる可能性があります。

2.歯周病は予防できるの?

歯周病は予防できる?

歯周病は名前の通り、歯の周りの組織に起こる病気です。
一番外側にある歯茎にだけ炎症が起きている状態の歯肉炎と、歯茎の下にある顎の骨まで破壊されている歯周炎に分けられます。
病気の主な原因となるのはプラーク(歯垢)です。
このプラークを毎回のブラッシングでしっかり磨き落とすことが予防につながります。
ほとんどの方が一日に数回ブラッシングをしていると思いますが、正しく磨けていないケースが多いです。
子供の頃に親や歯科医院、学校などでブラッシングを教わった方も多いとおもいますが、いつまでも同じ磨き方ではダメなんです。
子供の頃のブラッシングは虫歯予防を重視した方法ですが、大人になると歯周病のリスクが高まるので、虫歯予防にプラスして歯周病予防を意識したものにシフトしていかなければいけないのです。

具体的には、歯と歯茎の間にある歯肉溝のケアと取り入れること。
これができていないと歯肉溝の中にたまったプラークはやがて歯石にかわり歯周病を引き起こします。
歯石なっていないプラークが引き起こすごく初期の歯肉炎ならばブラッシングの改善と生活習慣の見直しで治りますが、すでに歯石になってしまっていると自力で治すことはできません。
歯科医院での治療が必要になります。

3.歯周病になってしまったらどうしたらいいの?

まずは原因を作ってしまった自分のブラッシングを見直しましょう。
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシは自分に合ったものを選び、最適な使い方をしなくてはなりません。
歯科医師や歯科衛生士のアドバイスをうけてください。
正しいブラッシングを身につけ実践することで後で行う歯石取りの時の痛みを軽減したり、治癒を早めたり、再発を防ぎます。
生活習慣も見直しましょう。
喫煙や睡眠不足、疲労の蓄積は抵抗力の低下に繋がり、歯周病を悪化させるだけではなく、治癒も妨げます。
よく噛まずに食べる、間食が多い等のなにげない食生活にもリスクが潜んでいます。
また歯周病は糖尿病と深く関わっており、糖尿病のコントロールも重要です。

4.状態の把握のための検査

状態の把握のための検査

歯周ポケット測定、レントゲン撮影、細菌検査などがあります。
歯周ポケット測定とは、プローベという目盛りのついた器具を使用して歯の周りにある歯周ポケットの深さ、炎症の有無、プラークの付着部位、歯の動揺度を調べていく検査です。
健康な状態であれば歯周ポケットは3mm以下の浅いものです。
3mm以下の浅い歯周ポケットであれば歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使って歯周ポケット内のプラークを清掃することができます。
もちろんテクニックは必要ですが、ブラッシングのみで良い状態が維持できます。
歯周ポケットが4mmを超えると、清掃できない部分がでてくるので歯周病が悪化しやすい環境になります。

3mm以下は健康。
4~5mmは軽度~中度。
6mm以上は重度。
深くなるほど進行していることになります。
炎症の有無は歯周ポケットの深さを測った時に出血があったかどうかで判断します。
出血があれば炎症有りということになります。
プラークの付着部位は磨き残しを細かくチェックします。
歯の動揺は0~3の4段階で評価します。
0は動かない。
1はわずかに動く(0.2~1.0mm)。
2は動く(1.0~2.0)。
3は垂直方向に動く(2mm以上)。
動きが大きいほど進行していることになります。

レントゲンは骨の状態や歯石の有無、歯の形、詰め物や被せ物の状態がチェックできます。
1枚でお口の中全体が写るパノラマレントゲンと、さらに精密にみるためのデンタルレントゲンの2種類があります。
進行の度合いに応じてどちらか、もしくはどちらも撮影する必要があります。

細菌検査は位相差顕微鏡を用いて、歯周病菌の種類の特定、歯周病菌の量の確認ができます。
これらの検査結果から状態を精査し、治療方針を決めていきます。
歯周病は歯茎の中の目に見えないところで起こるので、検査は非常に大切です。

5.検査の後は、歯石を除去

検査の後は、歯石を除去

歯石は歯茎の上につく縁上歯石と歯茎の下につく縁下歯石の2種類あります。
縁上歯石は目に見えるので機械を使って簡単に除去できます。
縁下歯石は歯周ポケットに専用の器具を入れ込み、1本1本歯から歯石をとっていきます。
歯茎の下の目に見えないところの処置になるので、縁上歯石のように簡単ではなく、数回に分けて行います。
痛みを感じる場合は麻酔をします。
歯石取りの治療後は歯茎に痛みを感じたり、冷たいものがしみたりしますが一時的な場合がほとんどです。

歯石取りが全て終われば、治り具合のチェックをします。
歯石取りの前に行った検査をもう一度行い治療前と治療後を比較します。

この時点で歯周ポケットが3mm以下の自分で管理ができる状態で、不適合な詰め物、被せ物がなければ治療は終了です。
不適合な詰め物、被せ物がある場合は再発のリスクが高まるので、詰め物、被せ物のやり替えをし、管理しやすい環境を作ることをおすすめします。

4mm以上の歯周ポケットが残ってしまった場合は、歯周病の進行を止められないので外科治療を検討します。
歯周病に対する外科治療には、歯茎を開いて取り残した歯石を取るもの、不良肉芽(治りを悪くしている組織)を除去するもの、深い歯周ポケットを浅くするもの、歯を磨きやすいように歯茎や粘膜の形をかえるもの、無くなった骨を再生させるものなどがあります。
保険が適応される場合と、自費診療になる場合があります。

これらの治療を行っても残念ながら歯を残せないこともあります。
歯周病の進行が著しく、治る見込みがなく、周りの歯に悪影響を及ぼすと判断される場合です。
戦略的抜歯という考え方もあります。
最終的な予後を考慮して、より理想的な状態の口腔内を確保するために積極的に抜歯することです。
どちらの抜歯にしても説明をよく理解、納得したうえで行いましょう。

状態が改善されれば、その状態をキープするために定期的なメンテナンスを受けてください。
状態のチェックや、ブラッシングのアドバイス、落としきれていない汚れの清掃を行います。
メンテナンスを行わないとせっかく取った歯石がまた着いてきて歯周病が再発したりして、今まで頑張ったことが水の泡になってしまいます。
歯周病は生涯付きまとう問題です。
正しい知識を持ってしっかりと治療、予防したいですね。

インプラント治療後のメインテナンスについて

1.メインテナンスはなぜ必要なの??

インプラント治療後のメインテナンス

インプラント治療後は天然の歯と同じように噛むことができ、とても快適に食事ができるでしょう。しかしインプラントは入れておしまいではなく、その良好な状態を長く維持していくためには、その後のメインテナンスがとても大切です。
インプラントは人工の歯根なので、むし歯になることはありません。しかし、メインテナンスがしっかり行われないと、天然の歯と同じように歯周病にかかってしまいます。(歯周病とは、歯肉炎と歯周炎の総称です)
天然の歯の「歯肉炎」に相当するものを「インプラント周囲粘膜炎」、「歯周炎」に相当するものを「インプラント周囲炎」とよびます。
「インプラント周囲炎」になり、インプラントの周りを支えている骨がなくなってしまうと最悪の場合、インプラントを撤去する必要があることもあります。インプラントは天然の歯に比べると感染に弱く、一度骨がなくなってしまうと、治療が困難です。その主な原因はお口の中の細菌=プラークです。
なのでプラークを的確に除去することが必要です。インプラントの手術前には歯周病の治療をしっかり行っていることが前提ですが、インプラントを行う原因になった歯を歯周病で失った方や、周りに残っている歯に歯周病がある方は特に注意が必要です。
インプラント周囲と天然の歯から同じ歯周病菌が検出されたという報告もあります。
また過度に強い噛み合わせの力がかかることもインプラント周囲への負担になるとも言われています。

しかし、正しい知識をもってメインテナンスを行い、歯周組織が安定していれば、より長い期間快適な毎日をすごすことができるので安心してください。
そのためには、歯科医院での専門的なメインテナンスと、ご自宅での毎日のセルフケアがとても重要です。

2.歯科医院でのメインテナンス

歯科医院でのメインテナンス

歯科医師または歯科衛生士が行います。一般的には通常3カ月に1回が目安ですが、患者様の口腔内の状況により期間は異なります。インプラントや残っている天然歯の歯周病が心配な場合や、患者様自身のブラッシング状態がよくない場合は短期間になりますし、口腔内に問題がなく健康な場合はそれより長い場合もあります。担当の歯科医師、歯科衛生士の指示に従いましょう。
患者様自身に自覚症状がなかったとしても、専門家に診てもらうことでトラブルが見つかることもあります。定期的に歯科医院を受診することで、早期にトラブルを発見することができ、それが長期間健康な口腔内状態を維持していけることにもつながります。
また、万が一トラブルが起こった際に、歯科医院が一定の保証期間が設けている保証もメインテナンスにきちんと通院していることが前提であることが多く、何年かぶりに突然トラブルが起こって受診しても保証が受けられないこともあります。

メインテナンス内容

(1)問診
口腔内に自覚症状や気になることがないか、全身状態、服用薬、生活環境等に変化がないかをお聞きします

(2)検査
視診:インプラント周囲組織に腫れや発赤がないか、歯石やプラークの付着状況はどうか、噛み合わせの確認、上部構造(上の被せ物)にヒビや破折がないか確認します。
触診:歯肉を触っての痛み、違和感や歯肉から膿などがでないか、歯を揺らしてみて動揺がないか、プローブという専用の器具を使ってインプラント周囲の溝を触って歯肉からの出血がないか確認します。(歯肉に炎症がある場合出血がみられます)
レントゲン:インプラント周囲の骨の変化を確認します。
口腔内写真:場合によっては写真撮影で変化を確認します。

(3)ブラッシング指導
検査結果をふまえ、歯磨きの難しいところ、炎症があるところをお伝えし、患者様個人個人に合わせ、ご自宅で実践できる磨き方をご指導します。

(4)クリーニング
ご自身では落としきれない歯垢や歯石を、歯科医院専用のブラシや器具を使い、インプラント周囲をクリーニングします。

※それと同時に、残っている天然歯の状態の検査とクリーニングも行います。周りの歯の健康がインプラントの健康にもつながります。

3.ご自宅でのセルフケア

ご自宅でのセルフケア

いくら歯科医院で定期的にメインテナンスを行ってもらったとしても、それは3カ月のなかのたった1日であり、その他の日はご自身で正しくケアを行っていただく必要があります。これは、インプラントに限ったことではなく、もちろん天然の歯にも同様に言えることです。
一般的にはインプラントだからと言って、なにか特別なブラッシングをしないといけないということではないのでご安心ください。基本的には天然の歯と同様のブラッシングを行うことができれば問題ありません。しかしインプラントの上部構造(上の被せ物)は天然の歯に比べて複雑な形態をしている場合もあり、そうするとブラッシングが難しい場合もあります。
歯科医院で正しいブラッシング方法を教えてもらい、毎日のセルフケアを行うことで良好な状態を長期間維持することができます。

セルフケア内容

(1)歯ブラシ
毛の硬さや形、ヘッドの大きさや形などかなり様々な種類のものがあるため、選ぶのが難しいと思います。歯科衛生士に、口腔内の状況に合わせた適切な歯ブラシを選択してもらう方が効果的にプラークを除去できるでしょう。
インプラント周囲の粘膜は天然の歯と比べると傷が付きやすいため、硬い毛の歯ブラシは避けましょう。

(2)ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシ

毛先の植えられているところが小さい形の歯ブラシです。
天然の歯にも歯の間や奥歯の狭いところに使用できます。
インプラントの場合、上部構造(上の被せ物)の複雑な形の細かな場所にも届きやすい歯ブラシです。

(3)フロス
歯と歯の間を清掃するために使用する糸状の道具です。
インプラント周囲への無理な使用は歯肉を傷つけ感染のリスクや、歯肉退縮の原因になります。
またフロスの太さや形は様々な種類のものがあり、使用が必要な場合は歯科衛生士の指導のもと、口腔内に適したものを使用するようにしましょう。

(4)歯間ブラシ
ナイロンの毛がプラスチックのホルダーに付いている小さなブラシで、歯と歯の間を清掃するために大変効果的な道具です。
インプラント周囲への無理な使用は歯肉を傷つけ痛みの原因になったり、歯肉退縮の原因になるため正しい使用方法で行いましょう。
歯間ブラシのサイズやハンドルの形は様々な種類のものがあり、歯科衛生士の指導のもと使用する部位や歯と歯の間のすき間の広さに合わせて使い分けましょう。
インプラント周囲への使用の場合、歯と歯の間のすき間より、ひとまわり小さいサイズを選択するとよいと言われています。
最低でも1日1回は使用することをお勧めします。
また審美性を重要視する前歯のインプラントについては歯間ブラシを使用せず、フロスの使用を勧められる場合もあるため、歯科衛生士の指導の通りに使用しましょう。

セルフケアは初めは難しく感じるかもしれませんが、担当の歯科医師、歯科衛生士に不安なことは相談しましょう。
そして正しいメインテナンスを続け快適な状態を維持していきましょう。

ギネス認定もされている!歯周病ってどんな病気?

歯周病ってどんな病気

歯周病はギネスブックに
「全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」
と載っています。
日本も例外ではなく、程度の差はありますが成人の約8割が歯周病だと言われていて、40歳以降に歯を失う大きな原因になっています。
世界で一番患者数が多い感染症といっても、欧米と比べると患者数が多いです。
これは予防意識の低さのあらわれではないでしょうか。
自分は歯周病ではない、もしくはなったら治せばいいと思っていませんか?

1.口の中の細菌の数を知っていますか?

口の中には300~400種類の細菌が存在しています。
よく磨く人の口腔内細菌数は1000~2000億個
あまり磨かない人の口腔内細菌数は4000~6000億個
ほとんど磨かない人の口腔内細菌数は1兆個
数が多すぎてよく分からないかもしれませんが、口の中にはたくさん種類の菌がいっぱいいます。
歯を磨かずに寝てしまった翌日は大変なことになっているのです。

口の中の細菌の数

たくさんいる菌の中の歯周病原因菌に感染することによって発症するのが歯周病です。
虫歯は歯の病気ですが、歯周病は歯の病気ではありません。
名前の通り、歯の周りの組織の病気です。
歯は顎の骨に植わっており、骨をカバーするように歯茎があります。
主にこの部分に症状がおこります。
虫歯菌と歯周病菌は別ですがプラーク(歯垢)が関係するのは同じです。
プラークは細菌のカタマリで、24時間で成熟し、3日目から歯石になりはじめ、2か月もすると固い歯石になります。
歯の表面にプラークや歯石があれば、歯周病原因菌が毒素を作りだし歯茎に炎症がおこります。
体の免疫機能が働いて、体の中の悪いもの(毒素)をやっつけようとして、その部分に血液が集まります。

集まった血液によって歯茎は腫れあがり、色も赤みを帯びます。
この時に、食事やブラッシングなどの刺激で出血しやすくなります。
歯茎に炎症がある状態を歯肉炎と言います。
歯肉炎が進行すると歯と歯茎の間の繊維をどんどん壊していき、深い歯周ポケットをつくります。
ついには歯を支えている顎の骨まで壊していくのです。
骨に影響がでると歯周炎と言います。
骨が壊れてなくなるにつれて、支えがなくなった歯はグラグラ動くようになり、最終的には抜けてしまいます。
骨がなくなるといっても、骨折などとは違い痛みは感じません。
歯周病はsilent disease(静かなる病気)と呼ばれるくらい痛みを感じないのが特徴です。
症状は、歯茎から血がでる、口の中がネバつく、口臭がある、歯が動いている、歯茎から膿がでる、歯が長くなる、歯並びが悪くなる、歯が抜ける等々。
たくさんありますが、痛みがないことで気づくのが遅れてしまうことが多いです。
歯周病でなくなった骨は基本的に元の状態に戻すことはできません。
炎症が治まれば腫れた歯茎は戻りますが、なくなった骨に沿って戻りますので、歯が長くなったり、冷たいものがしみる知覚過敏を伴うことがあります。
歯を家に例えると、虫歯は補修工事で治せますが、歯周病は土台から崩れていく地盤沈下のようなものです。
しかも広範囲にわたる場合が多いです。
歯が健康であろうと関係なくダメになってしまうのです。

2.タバコを吸う方は特に注意を!

タバコを吸う方は特に注意

歯周病を悪化させるリスクファクター(危険因子)のひとつにタバコがあります。
愛煙家には耳の痛い話ですが、タバコを吸うことによる免疫力の低下は歯周病を進行しやすく、治りにくくします。
またタバコに含まれるニコチンの作用で血管が収縮することにより、歯茎の腫れがおさえられ歯周病に気づくのが通常よりさらに遅れてしまいます。
タバコを吸う人だけでなく、煙を吸う周りの人も影響をうけます。

タバコだけではなく、ストレスもリスクファクターになります。
精神的・肉体的なストレスは免疫力が低下したり、生活習慣が変化することで歯周病が悪化しやすい状況になります。

3.歯周病が起こす様々な悪影響

歯周病は全身にも影響を及ぼします。
冠状動脈性疾患
心臓に血液を供給する冠状動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害がおこる病気の総称です。
歯周病だと1.15~1.24倍リスクが高まると言われています。

[糖尿病]
糖尿病には網膜症、腎症、神経障害、末梢血管障害、大血管障害などの合併症があり、歯周病は第6の合併症と言われています。
歯周病を治療することで血糖コントロールに良い影響をあたえます。

[誤嚥性肺炎]
歯周病原因菌などの口の中の菌が誤嚥性肺炎を起こしやすくすると考えられています。

[骨粗鬆症]
歯周病による歯の喪失と骨密度の減少には関連があるという研究報告があります。

[早産・低体重児出産]
妊娠中はホルモンの変化によって歯周病になる人がいます。
歯周病原因菌が血流にのって子宮に達すると子宮筋の収縮を引き起こし、早産や低体重児出産のリスクが高まります。

上記のように様々な病気と関わりが認められています。
大げさではなく、命さえも脅かす可能性があるのです。

4.他の人にうつしてしまう可能性も…

他の人にうつしてしまう感染症

歯周病は自分だけの病気ではありません。
他の人にうつしてしまう感染症です。
特に気を配ってほしいのは、3歳未満のお子さんやお孫さんがいる方です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には菌はいません。
生後6ヶ月前後で歯がはえはじめると、キスしたり同じ食器を使ったりすることで赤ちゃんに菌がうつりはじめます。
2歳半から3歳までに感染した菌が定着するといわれています。
菌の感染を完全に防ぐのは難しいです。
ですから、接触をさけるのではなく、赤ちゃんの周りにいる方たちが虫歯治療や歯周病治療をしっかり受けて清潔に保ち菌の量を減らしておくことが大切なのです。

進行すると怖い病気ですが治療法も予防法も確立されています。
まずは歯医者で検査をうけ、自分の状況を知り適切な治療を受けてください。

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)のメリットとデメリット

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)のメリットとデメリット

むし歯や歯周病、事故などで不幸にも歯を失ってしまった場合、そのままにしておくと様々な不都合がでてきます。
例えば、見た目はもちろんですが、隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯がないことで反対側の歯が伸びてきてしまい噛み合わせのバランスが崩れてきます。それによって、うまく噛めないまま飲み込んでしまい消化器官への負担をかけてしまいます。また発音がしづらくなりおしゃべりが楽しめない、人前で笑顔が作れないなど生活や全身的にも様々な問題が起こってきます。

そこで、失った歯を補う方法がいくつかあります。
その方法としては「インプラント」「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」があり、それに加えて「インプラントを使った義歯」もあります。
それぞれにはメリット・デメリットがあり、それを十分理解したうえで選択し治療を受ける必要があり、その主なものについてまとめました。

1.「インプラント(implant)とは」

インプラント
「埋める、植立する」ことを意味する言葉です。
歯を失った部分の顎の骨に、生体親和性のあるチタン製のネジ(人工歯根)を埋め込み、骨とネジとの結合を待った後、上に人工の歯を作り歯本来の機能や見栄えを得ることのできる治療法です。

[メリット]
・メインテナンスをきちんと行えば、天然歯と同じような噛み合わせの安定性を長期間保つことができます
・天然歯と同じような見栄えや機能性を得ることができます
・ブリッジや義歯(入れ歯)のように周りの健康な歯に負担をかけることがなく犠牲になりません
・異物感や違和感がほとんどありません
・失った歯の数が多い場合にも適応し咀嚼能力を回復することができます
・顎の骨がやせてなくなるのを防ぐことができます
・義歯(入れ歯)のように歯ぐきの痛みや、おしゃべりや食事中に外れるなどの心配がありません

[デメリット]
・健康保険が適応されないため高額になります
(一般的に1本あたり30万〜50万円程度)
(ただし医療費控除は受けられます)
・ブリッジや義歯(入れ歯)治療と比べると、治療期間が長くなります
・外科的な手術を受ける必要があります
・全身的な疾患(重症心臓病・糖尿病・高血圧症・骨粗しょう症)の病状によってはインプラント治療を受けられない場合があります
・ブラッシングなど家庭内や医院での定期メインテナンスが必要です
・天然歯と同様メインテナンスをきちんと行わないとインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になることもあります

2.「ブリッジとは」

ブリッジ
失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、そこに橋渡しをするように連結したかぶせ物で欠損部分を補う治療法です。

[メリット]
・天然歯と変わらない見栄えや噛み心地を得ることができます
・比較的短い治療期間となります
・外科処置の必要がありません
・健康保険が適応なので経済的です(ただしセラミックのブリッジは健康保険適応外です)

[デメリット]
・土台となる両隣の歯がしっかりしていないとできません
・土台となる両隣の健康な歯を削る必要があります
・土台の歯への負担が増加してしまい新たに歯を失う危険性が増します
・失った歯が多い場合や部位によってはブリッジが適応外のことがあります
・歯を失った部分の骨がやせていきます

3.「義歯(入れ歯)とは」

義歯(入れ歯)
歯が残っている場合は部分床義歯(部分入れ歯)といいクラスプという金属などのバネを健康な歯にかけ使用します。
また上顎または下顎のすべての歯を失った場合は総義歯(総入れ歯)といい歯ぐき全体に覆う形になります。

[メリット]
・比較的短い治療期間となります
・外科処置の必要がありません
・健康保険が適応なので経済的です
・いつでも取り外しが可能です
・短期間であれば、咀嚼機能をある程度回復できます

[デメリット]
・クラスプ(金属のバネ)が見えて見た目があまりよくありません
・クラスプ(金属のバネ)をかけた歯に負担が増加し新たに歯を失う危険性が増します
・噛む力が極端に弱くなります
・長期間安定した、かみ合わせ維持することが難しくなります
・長期間の使用により顎の骨が次第に失われていきます
・顎の骨が失われると義歯が安定しにくくなります
・違和感を感じることがあります(歯ぐきの痛み、しゃべりにくさ)
・適合が悪くなった場合は調整や再製の必要があります
・食べ物の味や温度を感じにくくなります

4.「インプラントオーバーデンチャーとは」

インプラントを用いた義歯(入れ歯)です。
すべての歯を失った場合に受けられ、顎の骨に2〜4本のインプラントを埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつける治療法です。義歯(入れ歯)が動く・外れやすい・しっかり噛めない・痛みがでやすい方や、インプラントをしたいが費用的に少なく抑えたい場合に適しています。
またインプラントをしている方が将来的に介護の必要になった場合でも、上部構造(インプラント上の人工の冠物)を外し、オーバーデンチャーの形に交換することで介護者も口腔内の清掃が容易になります。

[メリット]
・メインテナンスをきちんと行えば、天然歯と同じような噛み合わせの安定性を長期間保つことができます
・天然歯と同じような見栄えや機能性を得ることができます
・顎の骨がやせてなくなるのを防ぐことができます
・義歯(入れ歯)と異なりインプラントでしっかりと固定されるため、ズレることがほとんどなく食事やおしゃべり時にも不快感がなくストレスを感じにくくなります
・通常のインプラント治療と比較すると使用するインプラントの本数が少ないため、費用が抑えられ、外科手術の範囲も最小限となるため、身体への負担が少なくなります。
・患者様自身が自由に取り外しできるためメインテナンスが非常に簡便です
・将来介護が必要になった場合でも通常のインプラントに比べて清掃が簡便です

[デメリット]
・健康保険が適応されないため高額になります(ただし医療費控除は受けられます)
・外科的な手術を受ける必要があり、通常の義歯(入れ歯)治療と比べると費用と身体の負担が大きくなります
・全身的な疾患(重症心臓病・糖尿病・高血圧症・骨粗しょう症)の病状によってはインプラント治療を受けられない場合があります
・インプラントと義歯(入れ歯)それぞれのメインテナンスを家庭内や歯科医院で行う必要があります
・天然歯と同様メインテナンスをきちんと行わないとインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になることもあります
・少ない本数のインプラントで支えるため、1本でもトラブルが起こると義歯(入れ歯)を使えず、噛みづらくなる可能性があります

以上のことを十分理解し、主治医とご相談後、しっかり納得されたうえで治療を進めていくことが大切です。

「先進国ではすでに常識!?「予防歯科」で大切な歯を守ろう!」

1.トラブルを未然にふせぐ「予防歯科」をベースにした治療

トラブルを未然にふせぐ「予防歯科」

毎日きちんと歯を磨いているから大丈夫!
痛みがないから心配ない!
最後に歯医者に行ったのはいつか覚えていない。
思い当たる方は、歯や口の健康を守るために予防歯科をはじめませんか?

口の中の病気は、虫歯・歯周病・咬み合わせによるものがあります。実はこれらの病気はとても予防しやすいものなんです。
にもかかわらず、痛みや不安を訴えて歯医者にくる人はあとを絶ちません。
虫歯や歯周病は悪化すると、歯を抜かなくてはいけないこともあります。
乳歯なら抜いても永久歯がはえてきますが、永久歯を抜くとなると替えがきかないので大変です。
歯を失うことはあらゆる体力の低下・QOLの低下につながります。良いことなんて少しもありません。歯は人生のパートナー、生涯自分の歯でおいしく食事したいですよね。

予防歯科とは、虫歯や歯周病などのトラブルが起きてから治療するのではなく、トラブルが起こらないように事前に防いでいこうという考えかたです。
治療には時間がかかりますし、痛みを伴う場合もあります。
なにより歯や歯周組織は一度ダメージをうけると、完全に元の状態に戻すことはできません。
正しい知識を身につけて、トラブル知らずな歯でいたいですよね。

2.予防歯科の第一歩は自分を知ること

自分の歯が何本あるか知っていますか?
毎日鏡を見ることはあっても、自分の歯をまじまじと見ることは少ないと思います。
歯の大きい人、小さい人、八重歯の人、歯と歯の間に隙間のある人、口を大きく開けられない人、歯ブラシを奥にいれるとえずいてしまう人、色々な人がいます。
予防の仕方は、歯並び・歯の質・細菌・ライフスタイルなど10人いれば10通りの方法があります。
自分にもっとも合う、効果的な予防方法はなにか?
歯医者で専門家と相談し、自分のリスクを知ってセルフケアの方法を知りましょう。

3.専門家に指導を受けてセルフケア

専門家に指導を受けてセルフケア

セルフケアとは、専門家にうけた指導を自分で行うことです。
基本はブラッシング。
自己流のブラッシングは知らず知らずのうちに変な癖がついていたりします。
下の歯ばかり磨いていたり、いつも同じところに磨きのこしがあったり。
自己流を見直して、テクニックを身に着けることが必要です。
テクニックといっても、それほど難しいことではありません。
歯ブラシを当てる位置・力加減・動かし方をマスターすればOKです。
汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいのが、奥歯の咬み合わせの部分。それと歯と歯茎の境目付近です。

歯ブラシは力任せにゴシゴシ動かすよりも、毛先が曲がらない程度の力加減でなるべく細かく動かすほうが効率的に綺麗にすることができます。指導していると一番ビックリされるのが力加減かもしれません。磨いた気がしない。くすぐったいと言われたりします。
ですが、強すぎるブラッシングは歯茎を傷つけたり、歯を削って知覚過敏を引き起こしたりします。
ゴシゴシ磨くというより、優しく洗いあげるイメージを持ってください。
もう一つ大事なのが道具選びです。ドラッグストアに行けば、たくさんの歯ブラシが並んでいます。その中から自分に合う最適なものはどれか?
ひとつひとつ試していくのは大変ですし、人気や口コミの良いものが自分にあうとは限りません。
これも専門家と相談してみましょう。
歯並びや口の大きさによって形や大きさを変える必要があります。あとは使う頻度によって交換するペースを決めておきましょう。

4.歯ブラシで落としきれない汚れは?

これで終わりではありません。
大切なのは歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間の部分。ここはフロス、もしくは歯間ブラシ等が必要になります。
予防歯科の考えが浸透している欧米と比べると、日本のフロスの使用率はまだまだ低いのが現状です。フロスや歯間ブラシを使うことで大幅に予防効果をあげることができます。

歯磨き粉はフッ素が配合されていると虫歯予防の効果があります。寝る前に洗口剤を使って、夜間に増える細菌量をおさえるのもいいでしょう。ライフスタイルを見直して、リスクを減らせないか考える必要もあると思います。
パーフェクトにブラッシングしていても、間食に甘いガムやアメ、砂糖入りのコーヒーを口にしているとリスクは高まります。

5.足りない部分はプロフェッショナルケアで補う

足りない部分はプロフェッショナルケアで補う

予防歯科をするために良いこと悪いことを判断できる知識をもつためにも専門家と相談しましょう。
教えてもらったことを全て行えないときもあると思います。
体調が悪かったり、帰りが遅くなったり、やった方がいいと分かっていても他に優先したいことがある時。できない時はできないでもいいんです。
努力は必要ですが、完璧な人はいないと思います。
ですので、定期的に専門家によるプロフェッショナルケアを受けましょう。

プロフェッシナルケアとは、歯医者で専門家が行う治療のことです。
歯や歯茎の健康状態のチェックや、個人に合ったセルフケアを指導します。
必要であれは歯石を除去したり、フッ素を塗布したりします。
セルフケアの状態にあわせて年に数回、定期的に受けることが理想的です。

また、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という専門的な処置もあります。
専用の機械と道具を駆使して、歯だけでなく普段磨くのが難しい歯周ポケットに入り込んだ汚れまで徹底的におとします。
最後には歯の表面をツルツルに仕上げることによって、汚れがつきにくいようになります。
処置後の歯は自然なツヤを取戻してとてもキレイです。
美容院でうけるヘッドスパ~トリートメントの流れのようなものですね。
処置中は、多少の振動は感じますが、痛みはなく眠ってしまう方もいます。
定期的に受けることによって、予防歯科の効果を高め、セルフケアをしやすくします。
その他にも、歯並びを整える矯正治療や、細菌対策など個人に合わせて様々な提案ができます。
予防歯科をするうえで、パートナーとなる歯医者を見つけることは必須です。

6.2つのケアをバランスよく

予防歯科は、セルフケアとプロフェッシナルケアを組み合わせることで初めて成り立ちます。

セルフケアだけでは虫歯ができ始めた時や歯茎が腫れてしまう等の予兆があった時、自己判断での対応は難しいです。
反対に、年に数回のプロフェッショナルケアだけでは防ぎきれません。

今までは治療に痛みや不安を感じたことがあり、歯医者のイメージは悪かったかもしれません。
ですが、予防歯科の考えを取り入れることによりそのイメージは良いものに変わっていくはずです。ぜひ上手に歯医者を利用してください。

7.思っている以上に相手に与える影響は大きい

仕事のできる人の靴は綺麗だという話を聞いたことはありませんか?
汚れやすい靴まで綺麗に管理できているということが、相手への信頼感に繋がるそうです。手入れが行き届き大切に履きこまれた靴は年数がたっても風合いを増し、履いている人の格を上げてくれます。
しかし、雑に扱った場合は同じ年数履いた靴でも劣化と捉えられるでしょう。歯も同じことが言えるのではないでしょうか。
口元から見える歯は顔の一部であり、相手に与える印象は大きいものです。歯が綺麗な状態とそうでない状態の印象の差はどうでしょう?

歯が綺麗だと、相手に清潔な印象をあたえイメージは格段にアップすることが分かると思います。
加齢によって歯がなくなることはありませんから、年をとっても綺麗な歯は若々しい印象をあたえます。
予防歯科を実践して手に入れた健康でツヤのある歯は、生涯にわたり相手に清潔な印象をあたえ、あなたをより一層魅力的にみせてくれるはずです。

インプラントのパンフレットを無料で差し上げます。

次回開催日は

2017年10月25日(水)

ノーベルガイドプランニング教室

世界で注目のAll-on-4を開発したマロクリニック東京と提携しています

All-on-4 という治療法を開発した
Dr. マロのクリニックが
東京の銀座にあります。
当クリニックはこのマロクリニック東京と提携を組んでおり、さまざまな難易度の高いインプラント治療にも対応
できるようになっています。

マロクリニック東京

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