“歯”に関する雑学をお届けしのぶマガジン

しのぶマガジン

2018年04月27日 (金)

歯周病とメタボの意外な関係

歯周病は歯の病気、メタボリック症候群は糖尿病や高血圧や心臓病の原因、と考えている人は多いと思います。
それは間違っていませんが、その知識だけでは足りないのです。
歯周病はメタボの原因になり、メタボは歯周病を悪化させることがあるのです。
歯周病→メタボ→歯周病の悪化→メタボの悪化→糖尿病や高血圧や心臓病→歯周病のさらなる悪化…という悪循環を引き起こすということです。
歯周病の人はメタボを心配し、メタボの人は歯周病を心配しましょう。

●歯周病の症状

●歯周病の症状

歯周病とメタボの関係を見る前に、それぞれの症状と原因について見ておきましょう。
歯周病は細菌に感染することで起きる、歯の周辺の炎症です。
初期症状は歯肉が赤くなったり少し腫れたりするだけで、痛みはほとんどありません。
ところが症状が悪化すると、歯周ポケットという大きな溝が、歯と歯肉の間に形成されます。そして歯を支えている骨が溶けていき、歯がグラグラするようになります。
最終的には歯を抜かざるを得なくなります。

●歯周病の原因

口の中には300~500種類の細菌がいます。丁寧に歯ブラシをしているとこれらの細菌は悪影響を及ぼさないのですが、口腔ケアを怠ったり砂糖を過剰に摂取したりすると、細菌を活性化させてしまいます。
歯を攻撃する細菌のことを歯周病菌といいます。

歯周病菌が歯に付着したものを、歯垢(しこう)といい、これが歯周病の最初のステップになります。
歯垢はねばねばした軟らかい状態ですが、歯垢を掃除しないと、硬くて除去しにくい歯石(しせき)へと変化してしまいます。
細菌は次々増えていき、さらに毒素を出すようになり、歯周病へと進んでしまうのです。

●メタボリック症候群の定義

●メタボリック症候群の定義

太っているだけではメタボとは言いません。
太っていることに加えて、高血圧、高血糖、脂質代謝異常のうちの2つに当てはまるとメタボと診断されます。厚生労働省が示している基準は次の通りです。

<前提条件>
・太っていること(肥満)
・男性腹囲:85センチ以上
・女性腹囲:90センチ以上

<3項目のうち2つに当てはまる>
1.血圧:
最大血圧130mmHG以上
最小血圧85mmHG以上

2.高血糖:空腹時血糖110mg/dL以上

3.脂質代謝異常:
高トリグリセリド値150mg/dL以上
低HDLコレステロール値40mg/dL未満

メタボの症状は、ほとんどありません。痛くもありませんし、苦しくもありません。ですのでメタボを甘く見てしまう人が少なくないのですが、メタボの段階で体質改善に取り組まないと脳卒中、腎機能障害、網膜症、認知症、心筋梗塞といった重大な病気に進みかねません。

●メタボの原因

メタボは過食や運動不足など、生活習慣の悪化によって引き起こされます。
体内には脂肪を蓄える脂肪細胞という細胞があるのですが、生活習慣が悪化すると大量の脂肪が脂肪細胞に蓄積されます。

脂肪を蓄えた脂肪細胞は、「炎症性サイトカインTNF-α」という炎症物質を分泌します。
この物質は血糖値のコントロールを狂わせて、糖尿病を発症させます。さらにホルモンバランスが崩れ、代謝異常が起きます。代謝異常も体の作用に悪影響を与えるのです。

●歯周病とメタボの共通点

メタボによって発生する炎症物質は、歯周病を起こした歯茎の細胞からも分泌されていることが分かりました。
つまり歯周病とメタボは、どちらも炎症物質を発生させるという共通点があるのです。

炎症物質には、実は体にとって良い効果もあります。体内に異常が起きると、炎症物質が発生して炎症を起こし、異常を起こしている原因を叩くのです。炎症反応は体の異常をやっつけている合図でもあるのです。

しかし炎症物質が過剰に出たり、炎症物質の放出が止まらなかったりすると、今度は炎症物質が正常細胞を攻撃してしまうのです。

●歯周病とメタボは「悪い友人関係」

メタボで発生した炎症物質が、血液によって歯周病を発生している場所に運ばれると、歯周病が悪化することが分かりました。
また、メタボによって炎症物質が大量に発生すると、体の免疫システムが弱くなり、口の中は歯周病菌に対する抵抗力が失われます。この経路からも歯周病が悪化するのです。

これがメタボ→歯周病の悪化のメカニズムです。

さらに、歯周病によって発生した炎症物質「炎症性サイトカインTNF-α」が血管内に侵入すると、糖尿病を悪化させることも分かっています。
つまり、歯周病→糖尿病の悪化というわけです。

●歯周病を治療すると血糖値が改善する

「歯周病→メタボ→歯周病の悪化→メタボの悪化→糖尿病や血液や心臓の病気→歯周病のさらなる悪化…」という悪循環を断ち切るには、歯周病とメタボの治療を同時に行うことです。
ある研究結果では、歯周病の治療を行うと炎症物質が減り、糖尿病が改善することが分かりました。歯の病気を治すことで全身の病気を治せることもある、ということです。

●歯の健康は全身の健康に貢献する

歯科できちんと診てもらうことで、歯周病を徹底的に治療することができ歯を失わずに済みます。
歯を失わなければ、いつまでも楽しい食事ができ、栄養面でもプラスです。
栄養バランスが取れている食事は全身の健康にかかわりますので、歯周病の治療は全身の健康を維持するため行うといっても過言ではありません。
気になる方はお気軽にご相談ください。

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