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2017年10月20日 (金)
投稿者: 小林 祐之

金属アレルギーがある人はインプラント治療できる?

歯医者さんに行く方の中には、歯が抜けてしまい代わりにインプラントを入れたいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、インプラントに金属が使用されていると金属アレルギーの既往がある方はアレルギーの発症が起きてしまいます。金属アレルギーは、花粉症や薬物アレルギー、気管支喘息などと同じ頻度で発生してもおかしくないのです。花粉症と同じ頻度!?と言われると、短に感じますよね。主な金属アレルギーは、皮膚炎が起きることで有名ですが、歯科における金属アレルギーは皮膚炎以外にも症状が出てしまい患者さんを悩ませています。

●金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状

歯科分野における金属アレルギーが原因であると考えられる症状について先にご説明いたします。一般的には、金属が直接触している皮膚に皮膚炎が出ることが多いですが、歯科分野においては扁平苔癬や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という症状が有名です。
扁平苔癬は頬の粘膜に発生することが多く、発赤やただれていることがほとんどです。出血しやすい傾向で、そのまま放置しておくと癌になる可能性が否定できないので、前癌状態とも言われています。放置しておくと癌になる可能性があるかどうかは、病理組織検査に出して確定診断を仰ぐことが一般的です。
掌蹠膿疱症は膿の溜まった袋状のデキモノが手のひらや足の裏に形成されるもので、良くなったり悪くなったりするが繰り返されます。かゆみを伴うこともあり、膿の袋が破裂するとかさぶたになり剥がれ落ちます。

●金属アレルギーの原因・検査

原因はもちろん、金属です。しかし、金属といっても種類が豊富なのでどの金属が原因なのかわかりません。歯科治療で使用される金属はほとんどが合金化されています。合金化というのは何種類かの金属をブレンドしていると考えてください。
具体的にどのようなものが混ざっているかというと、金・銀・パラジウム・ニッケル・銅・白金・イリジウム・コバルト・水銀・クロムなど多種にわたります。これらの配分が微妙に異なることで金属の中でも強度が強いものや柔らかいものが出来上がってきます。
その中でもニッケル・クロム・コバルト・水銀・銅は接触アレルギーが報告されています。これのどれにアレルギー反応を示すのかを検査するためには金属パッチテストというのを実施します。
パッチテストは健康保険適用内で金属アレルギーの疑いがある人のほとんどが行なうメジャーな試験方法です。歯科金属だけでなく一般販売しているピアスなど装飾品にも使用されている金属16種類に対するアレルギーの有無について調べることができます。検査する金属の成分を含む試薬を皮膚に貼付することで皮膚に炎症が出るか出ないかを調べます。検査結果によって炎症が出た金属成分にアレルギー反応を示すという結果になります。
歯科材料による金属アレルギーは歯科医師による検診や治療の際に発見・疑われることが多いです。普段から金属製品を身につけない人は、自分自身で気づくことが難しいかもしれないので、心配な場合は治療前にご相談ください。

●インプラントの適用

歯がなくなった人にとって最後の治療とも言えるのがインプラントです。インプラント治療は高度な技術と多くの経験が必要になります。
インプラント治療では、金属のボルトを顎の骨の中に埋めて、その上に歯の被せ物を被せるというのが最も簡単な説明になります。
しかし、金属アレルギーの既往がある患者さんはここで疑問が出てくることでしょう。
金属アレルギーがあるのにインプラントを埋めることができるのか?
答えは埋めることができます。
これはインプラントに使用される材料がアレルギーを起こすものを使用していないからです。
今まで紹介してきたようなアレルギーを起こす報告があった金属を使用しません。顎の骨に埋めるボルトの成分はチタンというものです。身近なものだとゴルフのドライバーの頭部分や、ロードバイクのボディ部分に使用されています。骨折した時に固定するプレートもチタンで作られています。チタンの特性は硬くて軽いという点です。また、人間の骨と高く結合する能力(生体親和性)があるのでインプラント材料として最適なのです。

●セラミックを使用することも

セラミックを使用することも

埋める部分だけでなく上に被せる歯も、金属アレルギーの人はセラミックといういわゆる陶材を使用することでアレルギーの反応を抑えることができます。
陶材はお茶碗などに使用されていて、着色がしにくいことや形作りが容易であることが評価されています。
ブリッジなどで金属製のものを口腔内に入れているとアレルギー発生の原因にもなります。金属を使用しないメタルフリーに口腔内を保つことが何よりも大切です。
インプラントでは基本的にメタルフリーやアレルギー反応の出る金属は使用しませんがあらかじめアレルギーがあるとわかっている人は担当医師へ報告するようにしてくださいね。

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