歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2017年12月8日 (金)

むし歯予防にフッ素を活用しましょう

むし歯を予防する方法にはいくつかありますが、そのひとつに「フッ素」があります。テレビのコマーシャルでもおなじみのフッ素ですが、どうしてむし歯予防に効果的なのでしょうか?今回はフッ素とは何か、フッ素の効果、使用方法について解説していきます。

フッ素とは何か?

フッ素とは何か?

フッ素は原子番号9番で、ごく身近な私たちの生活にも含まれている元素です。例えば、魚、お茶や塩の中にもフッ素は含まれています。フッ素と聞くと毒とイメージされる方も中にはいらっしゃいます。確かにフッ素自体には金属を溶かしてしまうほどの毒が含まれていますが、一般的に歯科で使われるフッ素は「フッ化物」です。フッ化物はフッ素ほどの毒性はありません。用法・用量を守るなら、むし歯を予防するなどの良い効果を得られます。

フッ素がむし歯予防に効果的な理由

では、どうしてフッ素にはむし歯を予防する効果があるのでしょうか。主な理由は3つあります。

①歯の再石灰化促進作用
歯の表面はエナメル質という硬い組織で覆われています。このエナメル質は、お口の中に食べ物や飲み物が入り、pH5.5以下になると徐々にリンやカルシウムなどの無機質が溶け始めます。これを“脱灰”と言います。通常は唾液が酸性に傾いたお口の中を中性に戻そうとする働きをします。そして唾液の中のリンやカルシウムが再び歯に取り込まれることを“再石灰化”と言います。フッ素には、この再石灰化を促す作用があります。フッ素があることにより、カルシウムが歯の表面に戻りやすくなり、歯を修復するのを助けてくれます。

②歯質の強化作用
フッ素は、歯の質を強くする効果があります。フッ素が歯に取り込まれると、そこで「フルオロアパタイト」という結晶を作り出します。そのため、酸にさらされても溶けにくい、強い歯を作ることができます。

③ミュータンス菌の働きを抑える
ミュータンス菌とはむし歯菌の名前ですが、このミュータンス菌はお口の中に入ってきた食べ物や飲み物の中に含まれる糖質を分解するときに、酸を作り出します。この酸がむし歯の原因となりますが、フッ素はミュータンス菌が酸を作り出す働きを抑えます。酸が産生されないため、むし歯になりにくくなるのです。

自宅でできるフッ化物の応用方法

①歯磨き剤
歯磨き剤の中には、フッ化物が配合されたものがあります。フッ素濃度を表すために、“ppm”という単位が用いられています。日本薬事法により、日本では1000ppmまでの歯磨き剤へのフッ化物の使用が認められています。歯磨き剤を購入する際は、フッ化物濃度も確認しましょう。

②フッ化物洗口剤
寝る前などにフッ化物の入った洗口剤でうがいすることも、むし歯予防に効果的です。

歯科医院で行うフッ化物の応用方法

歯科医院では、高濃度のフッ化物塗布を行います。お口の中をキレイにしてから、乾燥させ、フッ化物塗布を行います。歯科医師、歯科衛生士のみができる予防方法です。自宅で行う低濃度のフッ化物応用と、歯科医院で行う高濃度のフッ化物応用を併用するなら、むし歯を予防するための高い効果が得られます。歯科医院でのフッ化物塗布は少なくとも年に2回は行うようにしましょう。

子どもから高齢の方まで効果のあるフッ素

子どもから高齢の方まで効果のあるフッ素

“フッ素”と聞くと、子どもに使用するものと思われるかもしれません。しかし、大人の方、高齢の方にも効果的です。特に以下の方には、フッ化物の使用は効果的です。

・生えてきたばかりの乳歯
生えてきたばかりの歯はまだ弱く、むし歯になりやすいです。1歳6ヶ月健診のときに歯科健診がありますが、その際に歯科医師に相談し、フッ化物使用の方法を指導してもらいましょう。

・学童期
6歳ごろから徐々に乳歯が永久歯へと変わり始めます。永久歯も生えたての頃は歯の質が弱いため、むし歯になりやすいです。自宅でのフッ化物応用だけでなく、歯科医院でのフッ化物塗布をしてもらいましょう。

・思春期
思春期は、勉強や部活動などの学校生活が忙しく、生活習慣が乱れやすい時期です。保護者からの仕上げ磨きも終わり、自分で磨くようになるため、どうしてもむし歯になりやすくなります。そのためフッ化物の応用によって、むし歯を予防する必要があります。

・矯正中の方
矯正をしていると、矯正装置が邪魔をして歯磨きがうまくできません。矯正装置を外した時にむし歯になっていないように、フッ化物を使用して、むし歯を予防しましょう。

・高齢の方
歯周病や、加齢とともに歯ぐきは下がります。そうすると歯の根元が露出しますが、ここは象牙質という柔らかい組織でできているため、磨き残しなどがあるとむし歯になりやすくなります。根面がむし歯になるのを予防するために、フッ化物を使用することをおすすめします。

まとめ

フッ化物は再石灰化を促進したり、歯の質を強化したり、むし歯菌の働きを抑える効果があります。フッ化物が配合された歯磨き剤や、洗口剤を使用しましょう。そして、少なくとも年に2回は歯科医院で高濃度のフッ化物塗布をしてもらいましょう。当医院でも、状況に応じて3ヶ月から6ヶ月ごとのフッ化物塗布を行っております。

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