歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2018年09月21日 (金)
投稿者: 笹岡

歯周病とがんの関係について

歯周病は、成人の約80%がかかっていると言われています。時代や民族に関わりなく、多くの人を悩ましてきました。研究が進むに連れて、歯周病は日本人の死亡原因第一位である“がん”とも関係があることがわかってきました。今回は、歯周病とがんとの関係性、また正しいオーラルケアについて解説していきます。

歯周病とは?

歯周病とは?

よく歯周病という言葉を聞くと思います。以前は歯槽膿漏とも呼ばれていましたが、どのような病気なのでしょうか?
私たちのお口の中には、常時300~500種類もの細菌が存在します。その中に、いくつかの歯周病菌が含まれます。歯周病菌やその他の菌は互いにネバネバとした物質を作り出して、強く結びつき、歯の表面に付着します。これがプラーク、または歯垢と呼ばれる汚れです。プラーク中の細菌は食べ物の中に含まれる成分をエサにして、徐々に増殖していきますが、歯周病菌はその際に毒素を排出します。この毒素によって、はじめは歯ぐきが炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。その後、徐々に歯周組織である周りの歯槽骨やセメント質を破壊していきます。最終的に歯を支えきれなくなって、抜け落ちてしまうのが歯周病です。

歯周病はお口の中だけの病気ではない

歯周病と聞くと、「お口の中だけの病気だから、特に気にしなくても大丈夫」と思われがちです。「痛くなったら歯医者さんに行って、診てもらえばいい」と考える患者さんはいまだに多いです。しかし、歯周病はお口の中だけの病気だと、軽く見るのはとても危険なことです。なぜなら脳梗塞や心筋梗塞、さらにはがんとも関係があると言われているからです。

歯周病とがんの関係性

アメリカのジョンズホプキンス大学とその他の大学が共同で長期に渡って研究した結果、歯周病ががんリスクを高めてしまうことがわかりました。重度の歯周病患者は、歯周病ではない人および軽度の歯周病の人と比べて、24%もがんリスクが上がることがわかったのです。加えて、無歯顎者(歯のない方)は28%リスクが上がるそうです。
これらのがんは、舌がんや喉頭がんなどのお口の周りのがんだけではありません。研究によると、一番リスクが高いのが肺がんで、次に大腸がんが挙げられています。お口からかなり離れたところにまで、影響が及ぶことがわかります。

男性の歯周病とがんの関係性

ハーバード大学が51,529人の男性を対象に16年間調査したところ、歯周病の患者はそうでない患者と比べて、64%も膵臓がんになる可能性が高いことがわかりました。

女性の歯周病とがんとの関係性

アメリカのバッファロー大学は、女性に絞った研究を行いました。1999年~2003年の間に閉経後の54~86歳の65,869人を対象に調査し、その後2013年に追跡調査したところ、7149人ががんと診断されました。その結果、歯周病にかかっている患者はがんの発生リスクが14%も高いことがわかりました。その中で最もリスクが高かったのは、食道がんで、歯周病の人はそうではない人と比べて3.28倍もなりやすいことがわかったのです。他にも、肺がん、乳がん、メラノーマ(悪性黒色腫)でもリスクが高いことがわかりました。

歯周病はなぜがんと関係があるのか?

研究は進んではいますが、いまだに歯周病ががんに影響を与える正確なメカニズムは分かっていません。歯周病が直接がんの原因となるとは言えません。しかし、歯周病がある方は、がんになる可能性がそうでない人と比べて高くなることは上記の研究からわかります。
歯周病は歯周組織に炎症を起こすため、大量の白血球が炎症を抑えるために集まります。その際に情報伝達物質であるサイトカインという物質が生産されます。これらががん細胞の発育を促すのではないかと考えられています。

歯周病を予防することは体の健康につながる

歯周病を予防することは体の健康につながる

このように、歯周病は単なるお口の病気ではなく、がんなどの大きな病気と関連があることがわかりました。体の健康に大きな影響を与えるため、歯周病を予防すること、また歯周病になった場合は適切な治療をすることは大切です。
歯周病を予防するために、以下のことを実践していきましょう。

①食後の歯磨きを徹底する
磨き残しがあると、それを利用して歯周病菌は増殖していきます。できるだけ食後に歯磨きすることを習慣にしましょう。また夜はとりわけ丁寧に磨きましょう。

②歯間部は補助清掃用具を使用する
歯と歯の間は歯磨きで磨くことはできません。デンタルフロスや、歯間ブラシ、タフトブラシなどを活用していきましょう。

③定期検診を受ける
3ヶ月に1度のペースで、歯のお掃除をすることは歯周病予防の鉄則です。何もなくても歯医者さんに通うことを習慣にしましょう。

④適切な歯周治療を受ける
すでに歯周病になっていた場合は、適切な歯周治療を受けましょう。専用の機械を使用して、歯ぐきの中に溜まった歯石を落としてもらいましょう。また、正しいブラッシング方法も教えてもらいましょう。

歯周病は予防することが可能な病気です。日頃から正しいオーラルケアを行い、歯科医師と協力して歯周病予防をしていきましょう。

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