歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2018年08月31日 (金)

妊娠時の口腔ケアについて

むかしから、妊娠・出産すると歯が悪くなると言われています。妊娠中は、つわりの影響などにより思うように歯磨きができなくなります。ホルモンバランスの変化などもあり、口腔内の環境が悪くなりがちです。しかし、正しい口腔ケアを行うことによって、むし歯や歯周病を予防することができます。今回は、妊娠中の方の口腔ケアについて解説していきます。

妊娠中にお口の中の環境が悪くなりやすい理由

妊娠中にお口の中の環境が悪くなりやすい理由

妊娠をすると、女性ホルモンが増加します。そうすると唾液の分泌量が減ってしまうため、お口の中の環境が悪くなります。むし歯菌や歯周病菌が繁殖しやすくなります。
加えて、妊娠初期はつわりがあるため、思うように歯磨きができなくなります。歯磨きをお口に入れるだけで、吐き気をもよおすかもしれません。今までどおりの口腔ケアがなかなかできないため、お口の中が荒れやすくなります。

妊娠中に起きやすいお口のトラブル

①妊娠性歯肉炎
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によりお口の中で歯周病菌が繁殖しやすくなります。その上、歯磨きがあまりできなくなるため、一時的に歯肉炎が起きやすくなります。歯ぐきが腫れたり、歯磨きをすると出血しやすくなります。歯肉炎の症状が悪化すると、歯周炎、つまり歯ぐきの炎症だけでなく歯を支えている周りの骨が破壊されていきます。

②むし歯が増えやすい
妊娠中は食事回数が増えたり、また唾液が減少に伴いお口の中のむし歯菌が増殖します。また歯磨きがあまりできないため、お口の中に食べかすやプラークが残りやすくなります。そのためむし歯になるリスクが高くなります。

③口臭が強くなる
つわりにより、口臭がきつくなりやすいです。またすでに書いているように、唾液が少なくなるためお口の中の菌が繁殖し、口臭が強くなる傾向があります。

④親知らずのトラブルが起きやすい
妊娠中は歯磨きが今までのようにはできません。奥の方に歯ブラシを入れることができないため、親知らずのトラブルが起きやすいです。とくに半分だけ生えているような親知らずは、周りの歯ぐきが炎症を起こして、膿が出たり、痛みが出やすいです。

⑤口内炎ができやすい
ホルモンバランスの変化により、妊娠前と比べて口内炎ができやすくなります。

妊娠時の歯周病が胎児にもたらす影響

妊娠時の歯周病が胎児にもたらす影響

妊娠中に母親が歯周病になってしまうと、早産や、低体重児出産のリスクが高くなります。なぜなら歯周病菌は血管を伝わって全身へとまわっていきますが、子宮に影響を与え、陣痛に似たような動きをさせます。そのため、妊娠中の歯周病を放置することは危険なのです。妊娠初期は基本的に歯科治療はしませんが、安定期に入ってから歯科医院でお口の中をクリーニングしてもらい、歯肉の炎症を抑えてもらいましょう。また、ブラッシング指導を受けて、自宅での口腔ケアの方法を教えてもらいましょう。

妊娠中の具体的な口腔ケアの方法

では、自宅でできる口腔ケアにはどんな方法があるのでしょうか。

①歯ブラシはヘッドの小さめのものを選ぶ
妊娠中はホルモンバランスの変化に伴い、歯ぐきが過敏になることがあります。また、つわりがあるときはヘッドの大きい歯ブラシをお口に入れることも難しいかもしれません。歯ブラシを購入するときは、ヘッドの小さいものを選ぶようにしましょう。

②歯磨きのときはあごを引き気味にする
顔を上に向いて歯磨きをすると、吐き気をもよおしやすいです。そのため、あごを引き気味にして顔を下に向けるようにしましょう。唾液はたれやすくなりますが、気持ち悪くなりにくいです。

③歯ブラシは奥から手前に一方向に動かす
奥歯を磨いているとき、歯ブラシを手前から奥に入れると、誤ってのどの方にまで突っ込んでしまい、吐き気をもよおすかもしれません。奥から手前に動かすなら、気持ち悪くなりにくいです。

④毎食後できなくても、気分のいいときに歯磨きをする
もちろん毎食後歯磨きをすることが望ましいですが、つわりがあるときは歯磨きすることが難しいと思います。そのため、気分のいいときに歯磨きをするようにしましょう。

⑤こまめにうがいをする
歯磨きができないときは、こまめにうがいをするようにしましょう。うがいをするだけでも、大まかな汚れを落とすことができます。

⑥歯磨き剤は匂いの少ないものを選ぶ
歯磨き粉の香料が、吐き気を誘う場合があります。できるだけ香料の少ないものを選びましょう。また、フッ素入りを選ぶなら、むし歯予防に効果的です。ただし、歯磨き剤がどうしても苦手に感じてしまう場合は、無理せず何もつけないで磨いてください。

まとめ

妊娠中はホルモンバランスの変化や歯磨きが思うようにできないために、お口の中の環境が荒れやすいです。むし歯や歯周病になりやすかったり、口内炎ができやすくなります。しかし、妊娠性歯肉炎や歯周炎は胎児にも影響を与えます。そのため口腔ケアを行うことは大切です。できるだけヘッドの小さい歯ブラシを選んだり、奥から手前に一方向に歯ブラシを動かして、お掃除するようにしましょう。そして、安定期に入ったなら歯科医院を受診して、お口の中の検査・クリーニングしてもらいましょう。

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