歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2017年12月22日 (金)

知覚過敏―その原因と対処法

冷たいものを食べたり飲んだりした時に、歯に痛みを感じたことはありませんか?それは知覚過敏症かもしれません。これから寒くなるにつれ、知覚過敏の方は特に敏感になりやすい季節と言えます。今回は知覚過敏の原因と対処法、また治療法について解説していきます。

知覚過敏とは?

知覚過敏とは?

知覚過敏とは、歯の知覚が過敏になってしみたり、痛みを感じたりすることです。歯の表面は、エナメル質という体の中で一番硬い組織によって覆われています。そしてこのエナメル質の下に“象牙質”という組織があります。象牙質はエナメル質よりも柔らかい組織で、歯の根元の方はエナメル質がなく、象牙質で覆われています。
象牙質は、“象牙細管”と呼ばれる細い管によって構成されています。細いストローをいくつも束にしたような構造です。この象牙細管は歯の神経へとつながっており、管の中には象牙細粒という細かい粒子があります。この粒子が機械的な刺激を受けたり、冷たいものなどが当たったりすると、刺激が神経の方へ伝達されるため、“しみる”と感じたり、“痛い”と感じるようになります。これが知覚過敏のメカニズムです。

知覚過敏の原因

知覚過敏の原因にはいくつか考えられます。

①歯肉退縮
歯周病や加齢などが原因で歯ぐきが下がると、歯の根元が露出してしまいます。歯の根元は象牙質によって覆われているため、ここに冷たいものが当たったり、歯ブラシでこするなどの機械的な刺激が加わると、しみたり痛みを感じることがあります。

②歯ぎしり、食いしばり
歯ぎしり、食いしばりはストレスなどが原因と考えられていますが、寝ている間は意識がないため、自分の体重以上の力が歯にかかります。そうするとエナメル質がこすれたり、削れたり、割れたりして象牙質が露出します。結果、知覚過敏の症状が出ます。

③誤ったブラッシング
歯磨きの仕方を間違えることによっても、知覚過敏を引き起こすことがあります。必要以上に強い力でゴシゴシ磨くと、歯の根元を削ってしまう可能性があります。エナメル質の場合は硬いため、歯ブラシで削ってしまうことはほとんどありません。しかし歯肉退縮により歯の根元の象牙質が露出していると、ブラッシング圧により象牙質を削ってしまうことがあります。そのため知覚過敏が生じます。

④歯の破折
転倒したりするなど、何らかの原因によって歯が破折すると、象牙質が露出し知覚過敏が生じることがあります。

⑤酸蝕症
酸蝕症とは、歯が酸に長時間さらされることにより、エナメル質が溶け、象牙質が露出してしまうことです。

⑥むし歯、および虫歯治療後
むし歯になるとエナメル質に穴が空き、象牙質が露出すると冷たいものでしみることがあります。また、虫歯治療をしたとしても、むし歯の部分を削ったときの刺激や、薬剤の刺激により一時的に歯がしみることがあります。

⑦歯石除去後
歯石を除去すると、それまで歯石によって覆われていた部分が露出するため、一時的に知覚過敏が生じることがあります。

⑧ホワイトニング
ホワイトニングをすると、一時的に薬剤の影響により個人差はありますが、歯がしみることがあります。

自分でできる知覚過敏の対処法

知覚過敏の自分でできる対処法にはいくつかの方法があります。

自分でできる知覚過敏の対処法

①ブラッシング圧を弱くする
ゴシゴシとつい力を入れて歯を磨くクセのある方は、力を弱めましょう。歯ブラシを握るように持っている方は、えんぴつ持ちに切り替えましょう。ムダな力がかからず、歯を磨くことができます。

②知覚過敏用歯磨き剤を使用する
知覚過敏が軽度であれば、知覚過敏用の歯磨き剤を使用することである程度症状を抑えることができます。硝酸カリウムが配合されているものを選びましょう。

③食いしばりを意識的にやめる
歯を食いしばるクセのある方は、意識的に食いしばりをやめましょう。

歯科医院で行う治療方法

知覚過敏の症状が強い場合、歯科医院で治療する必要があります。

①知覚過敏用の薬剤を塗布する
知覚過敏の症状を抑える薬剤を歯の表面に塗布します。

②表面をコーティングする
象牙細管の表面にコーティング剤を塗布することにより、刺激が神経に伝達されることを防ぎます。

③削れている部分をプラスチックで埋める
歯の根元の部分が削れてしまっている場合、そこを保護するためにプラスチックで埋めます。

④フッ素塗布する
フッ素は虫歯予防に効果的なだけでなく、知覚過敏の症状を抑える働きもあります。

⑤マウスピースを作製する
食いしばりは意識することである程度抑えられますが、歯ぎしりは無意識のうちに行なわれているため、コントロールするのが難しいです。そのため、マウスピースを使用することにより歯にかかる負担を軽減させることができます。

⑥神経を取る
上記の治療法を行ってもまだ知覚過敏の症状が強い場合、神経を取ることがあります。神経を取ってしまえばしみたり痛みを感じることはありませんが、歯の寿命は短くなります。

まとめ

知覚過敏には幾つかの原因もあり、その対処法や治療方法もさまざまです。当医院でも知覚過敏の患者さまへの治療を行っております。気になる症状のある方は、歯科医師または歯科衛生士に遠慮なくご相談ください。

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