歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2016年02月3日 (水)

ギネス認定もされている!歯周病ってどんな病気?

歯周病ってどんな病気

歯周病はギネスブックに
「全世界で最も患者が多い病気は歯周病である。地球上を見渡しても、この病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」
と載っています。
日本も例外ではなく、程度の差はありますが成人の約8割が歯周病だと言われていて、40歳以降に歯を失う大きな原因になっています。
世界で一番患者数が多い感染症といっても、欧米と比べると患者数が多いです。
これは予防意識の低さのあらわれではないでしょうか。
自分は歯周病ではない、もしくはなったら治せばいいと思っていませんか?

1.口の中の細菌の数を知っていますか?

口の中には300~400種類の細菌が存在しています。
よく磨く人の口腔内細菌数は1000~2000億個
あまり磨かない人の口腔内細菌数は4000~6000億個
ほとんど磨かない人の口腔内細菌数は1兆個
数が多すぎてよく分からないかもしれませんが、口の中にはたくさん種類の菌がいっぱいいます。
歯を磨かずに寝てしまった翌日は大変なことになっているのです。

口の中の細菌の数

たくさんいる菌の中の歯周病原因菌に感染することによって発症するのが歯周病です。
虫歯は歯の病気ですが、歯周病は歯の病気ではありません。
名前の通り、歯の周りの組織の病気です。
歯は顎の骨に植わっており、骨をカバーするように歯茎があります。
主にこの部分に症状がおこります。
虫歯菌と歯周病菌は別ですがプラーク(歯垢)が関係するのは同じです。
プラークは細菌のカタマリで、24時間で成熟し、3日目から歯石になりはじめ、2か月もすると固い歯石になります。
歯の表面にプラークや歯石があれば、歯周病原因菌が毒素を作りだし歯茎に炎症がおこります。
体の免疫機能が働いて、体の中の悪いもの(毒素)をやっつけようとして、その部分に血液が集まります。

集まった血液によって歯茎は腫れあがり、色も赤みを帯びます。
この時に、食事やブラッシングなどの刺激で出血しやすくなります。
歯茎に炎症がある状態を歯肉炎と言います。
歯肉炎が進行すると歯と歯茎の間の繊維をどんどん壊していき、深い歯周ポケットをつくります。
ついには歯を支えている顎の骨まで壊していくのです。
骨に影響がでると歯周炎と言います。
骨が壊れてなくなるにつれて、支えがなくなった歯はグラグラ動くようになり、最終的には抜けてしまいます。
骨がなくなるといっても、骨折などとは違い痛みは感じません。
歯周病はsilent disease(静かなる病気)と呼ばれるくらい痛みを感じないのが特徴です。
症状は、歯茎から血がでる、口の中がネバつく、口臭がある、歯が動いている、歯茎から膿がでる、歯が長くなる、歯並びが悪くなる、歯が抜ける等々。
たくさんありますが、痛みがないことで気づくのが遅れてしまうことが多いです。
歯周病でなくなった骨は基本的に元の状態に戻すことはできません。
炎症が治まれば腫れた歯茎は戻りますが、なくなった骨に沿って戻りますので、歯が長くなったり、冷たいものがしみる知覚過敏を伴うことがあります。
歯を家に例えると、虫歯は補修工事で治せますが、歯周病は土台から崩れていく地盤沈下のようなものです。
しかも広範囲にわたる場合が多いです。
歯が健康であろうと関係なくダメになってしまうのです。

2.タバコを吸う方は特に注意を!

タバコを吸う方は特に注意

歯周病を悪化させるリスクファクター(危険因子)のひとつにタバコがあります。
愛煙家には耳の痛い話ですが、タバコを吸うことによる免疫力の低下は歯周病を進行しやすく、治りにくくします。
またタバコに含まれるニコチンの作用で血管が収縮することにより、歯茎の腫れがおさえられ歯周病に気づくのが通常よりさらに遅れてしまいます。
タバコを吸う人だけでなく、煙を吸う周りの人も影響をうけます。

タバコだけではなく、ストレスもリスクファクターになります。
精神的・肉体的なストレスは免疫力が低下したり、生活習慣が変化することで歯周病が悪化しやすい状況になります。

3.歯周病が起こす様々な悪影響

歯周病は全身にも影響を及ぼします。
冠状動脈性疾患
心臓に血液を供給する冠状動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害がおこる病気の総称です。
歯周病だと1.15~1.24倍リスクが高まると言われています。

[糖尿病]
糖尿病には網膜症、腎症、神経障害、末梢血管障害、大血管障害などの合併症があり、歯周病は第6の合併症と言われています。
歯周病を治療することで血糖コントロールに良い影響をあたえます。

[誤嚥性肺炎]
歯周病原因菌などの口の中の菌が誤嚥性肺炎を起こしやすくすると考えられています。

[骨粗鬆症]
歯周病による歯の喪失と骨密度の減少には関連があるという研究報告があります。

[早産・低体重児出産]
妊娠中はホルモンの変化によって歯周病になる人がいます。
歯周病原因菌が血流にのって子宮に達すると子宮筋の収縮を引き起こし、早産や低体重児出産のリスクが高まります。

上記のように様々な病気と関わりが認められています。
大げさではなく、命さえも脅かす可能性があるのです。

4.他の人にうつしてしまう可能性も…

他の人にうつしてしまう感染症

歯周病は自分だけの病気ではありません。
他の人にうつしてしまう感染症です。
特に気を配ってほしいのは、3歳未満のお子さんやお孫さんがいる方です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には菌はいません。
生後6ヶ月前後で歯がはえはじめると、キスしたり同じ食器を使ったりすることで赤ちゃんに菌がうつりはじめます。
2歳半から3歳までに感染した菌が定着するといわれています。
菌の感染を完全に防ぐのは難しいです。
ですから、接触をさけるのではなく、赤ちゃんの周りにいる方たちが虫歯治療や歯周病治療をしっかり受けて清潔に保ち菌の量を減らしておくことが大切なのです。

進行すると怖い病気ですが治療法も予防法も確立されています。
まずは歯医者で検査をうけ、自分の状況を知り適切な治療を受けてください。

インプラントのパンフレットを無料で差し上げます。

次回開催日は

2017年12月21日(木)

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