歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2017年11月10日 (金)

歯周病が全身に及ぼす影響

テレビのCMでもよく耳にする歯周病。30歳以上の5人に4人は歯周病だとも言われています。歯周病をお口の中だけの病気と思われていませんか?実は、歯周病は多くの全身疾患と関連があることがわかっています。今回は、歯周病が全身の健康に及ぼす影響について説明していきたいと思います。

歯周病とはどのような病気なのか?

歯周病は簡単に言うと、歯周病菌によって感染することによって起こる、炎症性疾患です。私たちのお口の中には、300~500種類の口腔内細菌が常在しています。歯磨きによって汚れを落としきれていないと、これらの細菌は粘着性のある物質を作り出し、互いに強く結びつきます。これをプラークまたは歯垢と呼びます。このプラークは主に歯磨きのしづらい、歯と歯茎の境目のポケットと呼ばれる溝や、歯と歯の間などにできやすいです。
このプラークの中に含まれる歯周病菌は、毒素を出します。この毒素によって歯茎に炎症が起きることが、歯周病の始まりです。炎症の起きた状態を放置していると、徐々に歯を支えている周りの組織にまで影響が及びます。とくに歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨が徐々に溶かされていきます。そのため歯を支えることが難しくなり、最終的には自然と歯が抜けてしまいます。これが歯周病のメカニズムです。

歯周病と関係のある全身疾患

歯周病と関係のある全身疾患

では、歯周病はどのような全身疾患と関連があるのでしょうか?

①心筋梗塞、狭心症
歯周病菌は、血管を通って全身へと巡っていきます。研究により、歯周病菌には動脈硬化を促す働きがあることがわかってきました。歯周病菌が血管の内側に炎症を生じさせ、動脈硬化が起きます。そのため血栓が作られやすい状態になり、心筋梗塞や狭心症が起きるリスクが高くなります。心疾患は、常に日本人の死因の上位に挙げられます。直接死にもつながりかねないこの病気は、歯周病と関連があるのです。

②脳梗塞
脳梗塞などの脳血管疾患も日本人の死因の上位に挙げられます。脳梗塞も歯周病菌と関連があります。上記の通り、歯周病菌は動脈硬化を促進し、血栓を作りやすくします。この血栓が脳の血管の細いところをつまらせて血液が流れなくなると、脳梗塞が起きます。実際、ある研究によると歯周病の人はそうでない人と比べると、2.8倍脳梗塞のリスクが高くなるということがわかりました。

③誤嚥性肺炎
特に高齢の方に多い肺炎ですが、肺炎も歯周病菌と深く関わりがあります。食事をしたり、飲み物を飲んだときに食道ではなく、誤って気管の方に入ったときに誤嚥が起こります。この時にお口の中の歯周病菌もともに気管に入り、誤嚥性肺炎が生じます。健康な方であれば、誤嚥によって肺炎にまでなることはありませんが、高齢の方や、免疫力が低下している場合、歯周病菌が肺炎を起こすことがあります。

④糖尿病
糖尿病はインスリン(膵臓から分泌されるホルモンの一種で、血糖値をコントロールする働きがある)が不足したり、働きが弱くなることにより、血糖値が高くなる病気です糖尿病の人は、そうでない人と比べて歯周病になりやすく、また重症化しやすいことが明らかになっています。糖尿の数値が悪化すると、歯周病も悪化します。逆に、歯周治療を受けお口の状態が改善されると、糖尿の数値も改善されます。糖尿病と歯周病は相互関係にあります。

⑤アルツハイマー型認知症
重度の歯周病になると、抜歯しなければなりません。歯の数が少なくなればなるほど、アルツハイマー型認知症のリスクが高まることが明らかになっています。ある研究によると、歯のない人は20本以上歯がある人と比べて、1.9倍も認知症になりやすいことがわかっています。

⑥骨粗鬆症
とくに閉経後の女性は、骨粗鬆症になりやすいと言われています。骨粗鬆症になると、歯を支えている歯槽骨も弱くなります。そのため歯周病菌の出す毒素によって骨が溶かされてしまい、歯周病が進行しやすくなります。

⑦早産、低体重児出産
歯周病と早産、低体重児出産のメカニズムはまだ完全には明らかになっていませんが、歯周病菌によってお口の中で炎症が起きると、炎症性物質が分泌されます。それによって陣痛が早くなるとされています。また、歯周病菌が胎盤を通じて胎児に影響を与えるとも言われています。

歯周病を予防するためにしてほしいこと

歯周病を予防するためにしてほしいこと

①毎食後歯を磨く
歯周病を予防する上で、一番大切なことは毎日の歯磨きです。特に寝る前の最後の歯磨きは、丁寧に時間をかけて磨きましょう。

②デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは落とせません。必ず毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使用しましょう。

③定期的にクリーニングを受ける
どんなに一生懸命磨いていても、磨き残しは誰でもあります。3ヶ月に一度は歯科医院で、歯科医師、または歯科衛生士によるクリーニングを受けましょう。その際に、ブラッシング指導も受けて、正しい口腔ケアの方法を教わりましょう。


まとめ
歯周病は全身の健康に大きく関係しています。その一方で予防したり、進行を抑えることが可能な病気でもあります。歯周病を予防するために、日々努力していきましょう。しのぶ歯科では、患者さまのお口の健康をサポートしてまいります。

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