歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2016年01月6日 (水)

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)のメリットとデメリット

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)のメリットとデメリット

むし歯や歯周病、事故などで不幸にも歯を失ってしまった場合、そのままにしておくと様々な不都合がでてきます。
例えば、見た目はもちろんですが、隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯がないことで反対側の歯が伸びてきてしまい噛み合わせのバランスが崩れてきます。それによって、うまく噛めないまま飲み込んでしまい消化器官への負担をかけてしまいます。また発音がしづらくなりおしゃべりが楽しめない、人前で笑顔が作れないなど生活や全身的にも様々な問題が起こってきます。

そこで、失った歯を補う方法がいくつかあります。
その方法としては「インプラント」「ブリッジ」「義歯(入れ歯)」があり、それに加えて「インプラントを使った義歯」もあります。
それぞれにはメリット・デメリットがあり、それを十分理解したうえで選択し治療を受ける必要があり、その主なものについてまとめました。

1.「インプラント(implant)とは」

インプラント
「埋める、植立する」ことを意味する言葉です。
歯を失った部分の顎の骨に、生体親和性のあるチタン製のネジ(人工歯根)を埋め込み、骨とネジとの結合を待った後、上に人工の歯を作り歯本来の機能や見栄えを得ることのできる治療法です。

[メリット]
・メインテナンスをきちんと行えば、天然歯と同じような噛み合わせの安定性を長期間保つことができます
・天然歯と同じような見栄えや機能性を得ることができます
・ブリッジや義歯(入れ歯)のように周りの健康な歯に負担をかけることがなく犠牲になりません
・異物感や違和感がほとんどありません
・失った歯の数が多い場合にも適応し咀嚼能力を回復することができます
・顎の骨がやせてなくなるのを防ぐことができます
・義歯(入れ歯)のように歯ぐきの痛みや、おしゃべりや食事中に外れるなどの心配がありません

[デメリット]
・健康保険が適応されないため高額になります
(一般的に1本あたり30万〜50万円程度)
(ただし医療費控除は受けられます)
・ブリッジや義歯(入れ歯)治療と比べると、治療期間が長くなります
・外科的な手術を受ける必要があります
・全身的な疾患(重症心臓病・糖尿病・高血圧症・骨粗しょう症)の病状によってはインプラント治療を受けられない場合があります
・ブラッシングなど家庭内や医院での定期メインテナンスが必要です
・天然歯と同様メインテナンスをきちんと行わないとインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になることもあります

2.「ブリッジとは」

ブリッジ
失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、そこに橋渡しをするように連結したかぶせ物で欠損部分を補う治療法です。

[メリット]
・天然歯と変わらない見栄えや噛み心地を得ることができます
・比較的短い治療期間となります
・外科処置の必要がありません
・健康保険が適応なので経済的です(ただしセラミックのブリッジは健康保険適応外です)

[デメリット]
・土台となる両隣の歯がしっかりしていないとできません
・土台となる両隣の健康な歯を削る必要があります
・土台の歯への負担が増加してしまい新たに歯を失う危険性が増します
・失った歯が多い場合や部位によってはブリッジが適応外のことがあります
・歯を失った部分の骨がやせていきます

3.「義歯(入れ歯)とは」

義歯(入れ歯)
歯が残っている場合は部分床義歯(部分入れ歯)といいクラスプという金属などのバネを健康な歯にかけ使用します。
また上顎または下顎のすべての歯を失った場合は総義歯(総入れ歯)といい歯ぐき全体に覆う形になります。

[メリット]
・比較的短い治療期間となります
・外科処置の必要がありません
・健康保険が適応なので経済的です
・いつでも取り外しが可能です
・短期間であれば、咀嚼機能をある程度回復できます

[デメリット]
・クラスプ(金属のバネ)が見えて見た目があまりよくありません
・クラスプ(金属のバネ)をかけた歯に負担が増加し新たに歯を失う危険性が増します
・噛む力が極端に弱くなります
・長期間安定した、かみ合わせ維持することが難しくなります
・長期間の使用により顎の骨が次第に失われていきます
・顎の骨が失われると義歯が安定しにくくなります
・違和感を感じることがあります(歯ぐきの痛み、しゃべりにくさ)
・適合が悪くなった場合は調整や再製の必要があります
・食べ物の味や温度を感じにくくなります

4.「インプラントオーバーデンチャーとは」

インプラントを用いた義歯(入れ歯)です。
すべての歯を失った場合に受けられ、顎の骨に2〜4本のインプラントを埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつける治療法です。義歯(入れ歯)が動く・外れやすい・しっかり噛めない・痛みがでやすい方や、インプラントをしたいが費用的に少なく抑えたい場合に適しています。
またインプラントをしている方が将来的に介護の必要になった場合でも、上部構造(インプラント上の人工の冠物)を外し、オーバーデンチャーの形に交換することで介護者も口腔内の清掃が容易になります。

[メリット]
・メインテナンスをきちんと行えば、天然歯と同じような噛み合わせの安定性を長期間保つことができます
・天然歯と同じような見栄えや機能性を得ることができます
・顎の骨がやせてなくなるのを防ぐことができます
・義歯(入れ歯)と異なりインプラントでしっかりと固定されるため、ズレることがほとんどなく食事やおしゃべり時にも不快感がなくストレスを感じにくくなります
・通常のインプラント治療と比較すると使用するインプラントの本数が少ないため、費用が抑えられ、外科手術の範囲も最小限となるため、身体への負担が少なくなります。
・患者様自身が自由に取り外しできるためメインテナンスが非常に簡便です
・将来介護が必要になった場合でも通常のインプラントに比べて清掃が簡便です

[デメリット]
・健康保険が適応されないため高額になります(ただし医療費控除は受けられます)
・外科的な手術を受ける必要があり、通常の義歯(入れ歯)治療と比べると費用と身体の負担が大きくなります
・全身的な疾患(重症心臓病・糖尿病・高血圧症・骨粗しょう症)の病状によってはインプラント治療を受けられない場合があります
・インプラントと義歯(入れ歯)それぞれのメインテナンスを家庭内や歯科医院で行う必要があります
・天然歯と同様メインテナンスをきちんと行わないとインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になることもあります
・少ない本数のインプラントで支えるため、1本でもトラブルが起こると義歯(入れ歯)を使えず、噛みづらくなる可能性があります

以上のことを十分理解し、主治医とご相談後、しっかり納得されたうえで治療を進めていくことが大切です。

インプラントのパンフレットを無料で差し上げます。

次回開催日は

2017年10月25日(水)

ノーベルガイドプランニング教室

世界で注目のAll-on-4を開発したマロクリニック東京と提携しています

All-on-4 という治療法を開発した
Dr. マロのクリニックが
東京の銀座にあります。
当クリニックはこのマロクリニック東京と提携を組んでおり、さまざまな難易度の高いインプラント治療にも対応
できるようになっています。

マロクリニック東京

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