歯科コラム

衛生士による歯科コラム

2016年04月1日 (金)

歯周病を治そう!

1.歯周病とは

歯周病は歯茎が腫れ、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
進行すると歯を失うことになります。
歯周病は日本人の歯を失う原因の第1位です。
歯周病の罹患率は年齢に比例して増加しますが、歯を失うことは高齢の方に限ったことではなく、30代~40代でも歯周病になって歯を失うことがあります。
「若いから大丈夫」とか「年だから仕方ない」というものではないのです。
誰にでも歯周病にかかる可能性があります。

2.歯周病は予防できるの?

歯周病は予防できる?

歯周病は名前の通り、歯の周りの組織に起こる病気です。
一番外側にある歯茎にだけ炎症が起きている状態の歯肉炎と、歯茎の下にある顎の骨まで破壊されている歯周炎に分けられます。
病気の主な原因となるのはプラーク(歯垢)です。
このプラークを毎回のブラッシングでしっかり磨き落とすことが予防につながります。
ほとんどの方が一日に数回ブラッシングをしていると思いますが、正しく磨けていないケースが多いです。
子供の頃に親や歯科医院、学校などでブラッシングを教わった方も多いとおもいますが、いつまでも同じ磨き方ではダメなんです。
子供の頃のブラッシングは虫歯予防を重視した方法ですが、大人になると歯周病のリスクが高まるので、虫歯予防にプラスして歯周病予防を意識したものにシフトしていかなければいけないのです。

具体的には、歯と歯茎の間にある歯肉溝のケアと取り入れること。
これができていないと歯肉溝の中にたまったプラークはやがて歯石にかわり歯周病を引き起こします。
歯石なっていないプラークが引き起こすごく初期の歯肉炎ならばブラッシングの改善と生活習慣の見直しで治りますが、すでに歯石になってしまっていると自力で治すことはできません。
歯科医院での治療が必要になります。

3.歯周病になってしまったらどうしたらいいの?

まずは原因を作ってしまった自分のブラッシングを見直しましょう。
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシは自分に合ったものを選び、最適な使い方をしなくてはなりません。
歯科医師や歯科衛生士のアドバイスをうけてください。
正しいブラッシングを身につけ実践することで後で行う歯石取りの時の痛みを軽減したり、治癒を早めたり、再発を防ぎます。
生活習慣も見直しましょう。
喫煙や睡眠不足、疲労の蓄積は抵抗力の低下に繋がり、歯周病を悪化させるだけではなく、治癒も妨げます。
よく噛まずに食べる、間食が多い等のなにげない食生活にもリスクが潜んでいます。
また歯周病は糖尿病と深く関わっており、糖尿病のコントロールも重要です。

4.状態の把握のための検査

状態の把握のための検査

歯周ポケット測定、レントゲン撮影、細菌検査などがあります。
歯周ポケット測定とは、プローベという目盛りのついた器具を使用して歯の周りにある歯周ポケットの深さ、炎症の有無、プラークの付着部位、歯の動揺度を調べていく検査です。
健康な状態であれば歯周ポケットは3mm以下の浅いものです。
3mm以下の浅い歯周ポケットであれば歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを使って歯周ポケット内のプラークを清掃することができます。
もちろんテクニックは必要ですが、ブラッシングのみで良い状態が維持できます。
歯周ポケットが4mmを超えると、清掃できない部分がでてくるので歯周病が悪化しやすい環境になります。

3mm以下は健康。
4~5mmは軽度~中度。
6mm以上は重度。
深くなるほど進行していることになります。
炎症の有無は歯周ポケットの深さを測った時に出血があったかどうかで判断します。
出血があれば炎症有りということになります。
プラークの付着部位は磨き残しを細かくチェックします。
歯の動揺は0~3の4段階で評価します。
0は動かない。
1はわずかに動く(0.2~1.0mm)。
2は動く(1.0~2.0)。
3は垂直方向に動く(2mm以上)。
動きが大きいほど進行していることになります。

レントゲンは骨の状態や歯石の有無、歯の形、詰め物や被せ物の状態がチェックできます。
1枚でお口の中全体が写るパノラマレントゲンと、さらに精密にみるためのデンタルレントゲンの2種類があります。
進行の度合いに応じてどちらか、もしくはどちらも撮影する必要があります。

細菌検査は位相差顕微鏡を用いて、歯周病菌の種類の特定、歯周病菌の量の確認ができます。
これらの検査結果から状態を精査し、治療方針を決めていきます。
歯周病は歯茎の中の目に見えないところで起こるので、検査は非常に大切です。

5.検査の後は、歯石を除去

検査の後は、歯石を除去

歯石は歯茎の上につく縁上歯石と歯茎の下につく縁下歯石の2種類あります。
縁上歯石は目に見えるので機械を使って簡単に除去できます。
縁下歯石は歯周ポケットに専用の器具を入れ込み、1本1本歯から歯石をとっていきます。
歯茎の下の目に見えないところの処置になるので、縁上歯石のように簡単ではなく、数回に分けて行います。
痛みを感じる場合は麻酔をします。
歯石取りの治療後は歯茎に痛みを感じたり、冷たいものがしみたりしますが一時的な場合がほとんどです。

歯石取りが全て終われば、治り具合のチェックをします。
歯石取りの前に行った検査をもう一度行い治療前と治療後を比較します。

この時点で歯周ポケットが3mm以下の自分で管理ができる状態で、不適合な詰め物、被せ物がなければ治療は終了です。
不適合な詰め物、被せ物がある場合は再発のリスクが高まるので、詰め物、被せ物のやり替えをし、管理しやすい環境を作ることをおすすめします。

4mm以上の歯周ポケットが残ってしまった場合は、歯周病の進行を止められないので外科治療を検討します。
歯周病に対する外科治療には、歯茎を開いて取り残した歯石を取るもの、不良肉芽(治りを悪くしている組織)を除去するもの、深い歯周ポケットを浅くするもの、歯を磨きやすいように歯茎や粘膜の形をかえるもの、無くなった骨を再生させるものなどがあります。
保険が適応される場合と、自費診療になる場合があります。

これらの治療を行っても残念ながら歯を残せないこともあります。
歯周病の進行が著しく、治る見込みがなく、周りの歯に悪影響を及ぼすと判断される場合です。
戦略的抜歯という考え方もあります。
最終的な予後を考慮して、より理想的な状態の口腔内を確保するために積極的に抜歯することです。
どちらの抜歯にしても説明をよく理解、納得したうえで行いましょう。

状態が改善されれば、その状態をキープするために定期的なメンテナンスを受けてください。
状態のチェックや、ブラッシングのアドバイス、落としきれていない汚れの清掃を行います。
メンテナンスを行わないとせっかく取った歯石がまた着いてきて歯周病が再発したりして、今まで頑張ったことが水の泡になってしまいます。
歯周病は生涯付きまとう問題です。
正しい知識を持ってしっかりと治療、予防したいですね。

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次回開催日は

2017年12月21日(木)

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